【超新鮮】佐渡の甘エビ「はねっ娘」とは?

どうも最近ウイスキーを克服したジョージです。

これで飲めないお酒はあとマッコリと紹興酒だけです。

そんなことはどうでもよくて、佐渡に移住して半年が過ぎて耳にした「活甘エビ」という耳慣れない響き。

早速レッツリサーチ!

生きたまま水揚げされる「はねっ娘」とは?

とある冬の日に、佐渡の市役所の職員さんに「海洋深層水」と呼ばれる施設に連れて行ってもらった日のこと。その施設の水槽にいたのは。。

水槽に泳ぐ甘エビ

なんとたくさんの甘エビが水槽に泳いでいます!

何がびっくりって、生きている甘エビ自体初めて見たのと、深海に生息するはずの甘エビがなぜこんな普通の水槽で生きていられるのかなどなど頭の中はハテナでグルグルです。

よく観察してみる甘エビはどれも結構大きいです。

自宅で観察した時の様子

この生きている甘エビたちは「はねっ娘」と名付けられ、生きたまま甘エビの水揚げされ生きたまま出荷されるのは日本国内でも非常に稀とのことです。なんと日本国内では佐渡以外では1か所のみとのこと。

ちなみに「はねっ娘」の「娘」という感じはこの甘エビたちのほとんどが「メス」であることから「娘」という字を当てているそうです。

まさに箱入り娘ですね。。!

甘エビの生態と特徴

さて、ここで甘エビについての基本情報です。

「甘エビ」とは正式名称ではなく、正しくは「ホッコクアカエビ」という名前があります。

佐渡を始めとして、新潟県では南蛮(なんばん)エビと呼ばれています。

これはトウガラシのことを新潟では「ナンバン」呼び、トウガラシに似ていることから「南蛮エビ」と呼ばれるようになったそうです。

ちなみに、スーパーなどに並んでいるロシア産などの輸入物の甘エビは「ホンホッコクアカエビ」という種類で、国内のホッコクアカエビとは区別されています。

12gサイズの甘エビ

甘エビの特徴はなが~いヒゲ(触覚)とその色です。

この長いヒゲはソナーの役割を果たし、水中ではおなかにある手?足?を犬かきのように動かして泳ぐことができます。これがめっちゃかわいい。

危険を感じたときはしっぽで一気に後方へとジャンプしますが、遊泳力は他のエビに比べて低いようです。

甘エビは水揚げされた時点では真っ赤な赤色をしています。これはアスタキサンチンと呼ばれる色素によるもので、深海に生息するエビやカニは、もともと赤色の発色がいいものが多いです。

一方で車エビや芝エビなどの浅瀬に生息するエビは、生きている状態では赤くなく、加熱することで赤色が発現します。カニについても同様で、ワタリガニを茹でると真っ赤になるのも同じ理由です。

左が締めたての甘エビ、右が死後2日経過した甘エビ

そしてアマエビの最大の特徴は、性転換することです。

甘エビの寿命は約11年間と言われており、生まれた時点ではすべての個体が「オス」として生まれます。約5年間オスとしてすごしたのちに、メスに変身するんです!

え、そんなことあんの?と思われるかもしれませんが、海の中ではそこまで珍しいことでもありません。一番ポピュラーな魚で言うと、マダイはすべての個体がメスとして生まれ、そののちにオスに性転換します。(ホルモン不足等によって性転換しない個体もいます)

なので、エビかご漁で獲れる甘エビのほとんどが「メス」になります。

ちなみに、甘エビの産卵周期は1年おきで、メスであっても卵を持っていないことがあります。

なので卵を持っていなくても、私たちの食べるサイズの甘エビのほとんどが「メス」です。

なぜ佐渡の甘エビ「はねっ娘」は超新鮮なのか

はねっ娘は「エビかご漁」と呼ばれる伝統的な漁で獲られています。

エビかご漁は、底引き網漁などの網で獲る漁と異なり、他の魚などに圧迫されることがないため、非常に鮮度のいい状態で漁獲されます。

これを船の上の水槽にすぐに移し、生かしたまま水揚げすることができるのです。

水揚げされた甘エビ

そして、この「はねっ娘」の最大の特徴は水揚げされる港に併設された「海洋深層水」の施設で短期蓄養されていることです。

この施設では海洋深層水かけ流しの水槽があり、水揚げされた甘エビはそこに移されます。

甘エビは非常にストレスや環境変化に弱く、中には死んでしまうものもいます。

漁船から移された甘エビは、ダイチク佐渡さんによって選別され、水揚げされた甘エビの中でもとびきり丈夫なものだけが水槽で生かされます。

海弱っているものや、色の悪いものを丁寧に選別します。

佐渡の甘エビ「はねっ娘」の味はおいしいの?

はっきり言います。

生きている甘エビは甘くないです。

これはアミノ酸の関係で、死後徐々にアミノ酸値が上昇して甘味が増し、ねっとりとした触感になってきます。

お刺身でおいしく食べるのには死後1日後くらいがベストタイミングと言えるかと思います。

ぜひはねっ娘を食べる機会がありましたら、食べ比べをしてみてください。

また、濃厚な内子(エビ味噌)は最高のおいしさです!

鮮度が落ちてくるとどんどん黒ずんでくるエビの頭ですが、鮮度がいいうちは綺麗な青緑色をしています。出汁をとってみそ汁や、ちょっと手間をかけてビスクなどおすすめです!

佐渡の甘エビ「はねっ娘」はどこで買える?

現在サカマアプリ、サカマ市場、サカマのWebショップ内で購入可能です!

こればかりは探してもオンラインで買えるところは、ここしかないと思います!

購入サイトは以下のリンクをクリック!

ぜひ佐渡の「はねっ娘」を試してみてくださいね!

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