さかなの旬 ボラとからすみ その3 まだまだボラのお話、続きます。 ボラは刺し網、定置網など、様々な漁法でほぼ通年漁獲されています。 面白い漁獲方法で石川県七尾湾沿岸の「ボラ待ちやぐら」というものがあります。 やぐらの上で終日ボラの集団がやって来るのを見張り、やって来たらやぐらの下の網を手繰る原始的な漁法です。 ボラを食べることは江戸時代からの歴史があり... サカマ
さかなの旬 ボラとからすみ その2 さてさて前回に引き続き、ボラのおはなしを。 ボラの食性は雑食性で、水底に積もったデトリタス(生物由来の物質破片や生物遺体、微生物遺体、または排泄物などを起源とする有機物粒子のこと)や岩や石の表面に付着している藻類を主に食べています。 唇が小さく、歯も小さいのですが、上あごがバクのように収縮します。 水底で食事をするとき... サカマ
さかなの旬 ボラとからすみ その1 秋が深まるにつれて、水揚げされる魚のひとつに“ボラ”があります。 関東では主に千葉で水揚げされたものが流通しており、とても安い単価で取引されています。 昭和時代中ごろまでは、東京湾内の内房や浦安沖で良く獲れて、また養殖もされていました。 海苔の養殖で使われている「ひび」の合間でボラ釣りが行われていたもので、碇型の針の上... サカマ
さかなの旬 サケ定置網に入りこんだ無数のブリ 今年も北海道方面に台風が接近したため、水産業では大きな被害が出ています。 台風の強風、大浪により秋サケ定置網が破れ、しかも付近には沢山の流木があって漁の邪魔になっています。 そして海水温が上昇したことにより、秋サケ定置網漁では非常に厄介な問題が起きているのです。 北海道の胆振地方沿岸では9月に入り秋サケの定置網漁が本格... サカマ
さかなの旬 サバ小噺 その3 さて前回はサバの生きぐされから死んだ魚の死後硬直についてお話しました。 死後硬直した魚は身の中にあるATP(アデノジン三リン酸)の分解過程によって起こる現象で、ATPが完全に分解されたときが最も死後硬直が進んでいることをお浚いしましょう。 魚の身はATPの分解と同時にIMP(イノシン酸)が生成されてゆきます。 イノシン... サカマ
さかなの旬 サバ小噺 その2 サバには“ゴマサバ”と“マサバ”があってそれぞれ美味しい旬の時期があるということをお話しました。 夏はゴマサバ、秋はマサバを食べるのが美味しいサバライフ(?)を送る秘訣です。 さて“サバを読む”という言葉がありますね。 意味合い的には数をごまかすなどいい意味ではないのですが、何故数をごまかすのかというと… 昔の魚屋さん... サカマ
さかなの旬 サバ小噺 その1 暑い夏が過ぎて朝晩に肌寒い風を感じる頃になりますと、魚屋には丸々と肥え太った秋サバが所狭しとぎっしり並んでいます。 煮たり、焼いたりした秋サバを口の中に入れたとき、トロリとした脂が口中いっぱいに広がって、クロマグロやヒラメなどの高級魚とはまた趣が違う旨さが楽しめます。 昔より「秋サバは嫁に食わすな」という言葉があります... サカマ
さかなの旬 サンマあれこれリターンズ その5 前回までは海外漁船がどれだけ日本のサンマ漁に影響があるのか、お話をしました。 今回は日本近海の海洋変化について見てゆきましょう。 さて、サンマが減った日本沿岸付近ではサンマの代わりにサバやイワシの水揚げ量が増えており、サンマ漁の漁師たちは棒受け網の中に入っているサンマ以外の魚種の魚の増加に頭を抱えています。 水産総合研... サカマ
さかなの旬 サンマあれこれリターンズ その4 さて、まだまだサンマを巡るお話を続けてゆきたいと思います。 台湾をはじめ、中国、韓国、ロシアなどによる“外国漁船”の存在が、日本のサンマ漁水揚げ激減とどう関連するかということについてですが、実際のところその数値を出すのは難しいとされています。 台湾漁船が遠洋航海に特化した1,000トンクラスの大型船が主流で長期に渡り操... サカマ
さかなの旬 サンマあれこれリターンズ その3 前回ではサンマの漁獲量減少が回遊コースに関連していることをお話ししました。 今回はもう少し突っ込んでゆきたいと思います。 2015年、北海道沖合のサンマ回遊コースに変化が生じたことを突き止めました。 サンマの漁場は暖かい黒潮と冷たい親潮がぶつかる地点で、冷たい海水と暖かい海水が交わる境界です。 ここは植物性プランクトン... サカマ