魚に関することいろいろ

ボラとからすみ その2

さてさて前回に引き続き、ボラのおはなしを。
ボラの食性は雑食性で、水底に積もったデトリタス(生物由来の物質破片や生物遺体、微生物遺体、または排泄物などを起源とする有機物粒子のこと)や岩や石の表面に付着している藻類を主に食べています。
唇が小さく、歯も小さいのですが、上あごがバクのように収縮します。
水底で食事をするときは、細かい歯が生えている上顎をほうきのように、平らな下顎をちりとりのように使って、餌を砂泥ごと口の中にかき集めます。

天敵はイルカ、ダツやスズキ、大型のアジなどの肉食魚、サギ類やカワセミ、アジサシ、ミサゴ、トビなどの魚食性の水鳥などがあります。
10月から1月の産卵期には生活域の内湾から外洋へ出て南方へ回遊をしますが、外洋での回遊のコースや産卵する地域、産卵の状況など解明していないことが多いです。
卵は直径1mmほど大きさの分離浮性卵で、他の魚類に比べて脂肪分が多く、海中に浮遊しています。
卵は数日のうちに孵化し、その後稚魚は沿岸域にやってくるのです。

産卵期になるとボラの目は“脂瞼”といって厚い脂肪の層に覆われて、目が半透明になってうるんだように見えてきます。
この時期のボラはとても食欲があり、海底の泥の中の小さな虫や藻を食べます。
餌を泥ごと食べるのでボラの胃袋は厚くなっており、ちょっと見ると堅い玉のように見えるので、胃袋を“そろばん玉”や“ボラのへそ”、“臼”などと呼ばれています。
江戸時代の百科事典ともいえる「和漢三才図鑑」には、年の経たボラはかならず獺(かわうそ)に変わり、そのためボラの化けた獺の胸の下には肉臼があるということが記されていましたが、これはボラの胃のことを指したものでありましょう。

ボラはブリやスズキと同じように、大きくなるにつれて名前が変わる出世魚です。
小さい順にハク、オボコ、イナッコ、イナ、ボラ、トドの順で名前が変わります。
名前の由来が面白く、“オボコ”は子供が幼い様子や可愛い様子を示す「おぼこい」という意味、または処女という由来があります。
そして“イナッコ”、若い衆の月代(ちょんまげの剃り上げた部分)が青灰色でイナの背に見えたことから「いなせ」の語源になっています。
一番大きなサイズの“トド”はこれ以上大きくならないことで、行き着いたという意味の「とどのつまり」の語源です。

画像出典元:https://www.crazy-fishing.com/ja/category/%E9%87%A3%E3%82%8A%E9%AD%9A%E6%96%99%E7%90%86/page/5/

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