こんにちは!花粉症なので春の訪れがあまりうれしくないジョージです!
今回は魚が好きな人もそんなに好きでない人も、嫌いな人もみんな知っている「マダイ」についてお話しします。
今や養殖も盛んになり、高級魚の立ち位置からはやや遠ざかりつつあるマダイですが、やはり縁起物ということでいい状態の天然マダイはなかなかのお値段がします。
居酒屋さんのメニューや、スーパーなんかでも「天然」の二文字が躍っていることが多いですが、逆にとらえると「天然」であることが売り出しの理由になるのはそれだけ「養殖」が流通しているからともいえます。
ただし、「天然だから養殖よりモノがいい!」というのは待った!と言いたい。
ですが、これはまたの機会に。
今回は天然マダイに限った話です。
この春の時期に獲れるマダイを「桜鯛」と言ったりします。
春の時期になぞらえて・・・
背中の斑紋が桜の花びらに見えるから・・・
全体の色がピンクに色づき、桜の色に見えるから・・・
などいろいろな理由がありますが、とにかく日本人は桜とか富士とかになぞらえがちだなぁと感じます。
食文化にも四季折々の言葉が使われるってなかなか独自の文化なのではないでしょうか。
とにかくこの「桜鯛」と呼ばれるようになる3月上旬~4月上旬あたりにかけてがマダイの「旬」にあたるわけですが、この「旬」という考え方にも諸説あり、非常に難しいトピックテーマであります。
一般的に4月上旬から5月上旬にかけてがマダイの産卵期と言われており、産卵前のシーズンが「桜鯛」の時期になります。
※旬の時期、産卵期は地域により大きく異なりますので、ここでは瀬戸内海域の話とします。
この「産卵期」と「産卵前」という考え方が非常に厄介でして
- 産卵前(前半) これから卵を産む準備に入るぞ・・・!(栄養をため込む)
- 産卵前(後半) もう少しで生まれる・・・!(卵に栄養が渡り始める)
- 産卵期 もういつ生まれてもおかしくない!(卵MAX)
私はこんな風にとらえており、桜鯛は産卵期前半ないし後半初期に該当するものだと考えます。
卵を産むためにたくさん餌を食べて、栄養をたくさん蓄えるわけですから、そりゃあおいしいに決まってます。
たくさん餌を食べて栄養をたくさん蓄えているのは私も一緒です(*´▽`*)
お前卵産まないだろってね。。
ピンクに色づいたマダイは、とってもきれいで毎年いい桜鯛に出会うと個人的にテンションが上がります。
お魚の産卵期は、海水温によって異なるので、基本的には北の方が南に比べて遅くなります。
卵を産むにも産みやすい温度があるということですね!
産卵期を迎えると、「ノッコミ」と言われる時期に到来します。
釣り人は歓喜の時期ですね。
産卵のために浅場に移動してくるため、釣り人や沿岸漁業の漁師にとっては格好の餌食になります。
いっぱい獲れるしいっぱい釣れるし獲る側はウハウハです。
この、たくさん獲れるノッコミの時期を「旬」と言う方もいます。
おいしい時期を「旬」とするか、たくさん獲れる時期を「旬」とするか、難しいですね。
一方で獲られる側はたまったものではありません。
これから卵を産もうとしているのにガンガン仲間がひっ捕らえられて行くわけですから、きっと心中穏やかでないでしょう。
ノッコミのマダイは浅場にいるため、日焼けして色も悪くなりますし、身も卵に栄養が持っていかれて水っぽくなりがちで、正直私はあまり好きではありません。
ですが、調理法によっては産卵期のマダイの方がいいという人もいますし、卵が好きな方はそれはそれで旬の食材として楽しまれる方もいます。
お魚は時期によって同じ魚種でもいろんな味わいがあって、それを楽しむのもお魚を食べる醍醐味だと思います。
ただ、産卵期を狙って獲りすぎて、資源管理の観点から問題視されている魚種もいます。
漁法によっては、産卵期のお魚を一網打尽にしてしまうのでちかごろはよく話題に上ります。
水産資源管理のお話は正解がなく難しい話ですので、またの機会にお話しできればと思います。
ちなみにここまで春先の時期に獲れるマダイ「桜鯛」のお話をしてきましたが、「サクラダイ」という名前のお魚も実はいるんです。
しかもこのサクラダイはマダイとは全くの無縁という。。
お魚って難しいですね。。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
シェア、コメントお待ちしております!