日本一の漁獲量を誇る銚子漁港・データ&美味しい話編


銚子漁港の水揚げ量が日本一という理由について、首都圏から距離が近いことが挙げられます。
戦後の食糧難の時期、銚子に水揚げされた魚は首都圏に運ばれ、日本の復興を支えました。
首都圏向け魚介類の食糧供給基地としての重要な役割があり、水産業や水産関係業が集積した4万平米の漁港の中には、水揚げされた魚を加工・流通を連携した総合的な機能を備えた施設、卸売市場、水産加工団地、巨大冷凍・冷蔵施設が存在しています。
銚子漁港というと、大型マグロやカツオなどを獲って来た遠洋延縄漁船の基地というイメージがあります。
確かに日本各地の遠洋漁船が長い航海の後、水揚げのために銚子へやって来ますが、水揚げ量の割合としては10%程に過ぎません。
銚子漁港で一番水揚げが多いもの、それはアジ、サバ、イワシの様な浮き魚たちなのです。
銚子で太平洋に注ぐ日本一の河川・利根川の水は豊富な栄養が潤沢に含まれています。
また銚子沖合は暖流の黒潮と、寒流の親潮が激しく交錯するため、潮目に魚の餌となるプランクトンが多く発生します。
この銚子沖合の好漁場は、浮き魚や底魚が豊富に存在しており魚種も多様です。
平成21年度には223,739トンの水揚げで日本1位、23,077,899千円の水揚げ金額で日本6位を記録しています。
このうち、銚子地域で操業する沖合底引き船は5隻おり、水揚げは1,285トンで全体の0.57%、水揚げ金額は684,815千円で全体の2.9%ですが沿岸の小魚漁で見ると20%の割合を占めています。
魚種が豊富で単価が安いため、地元の小売店にとっては貴重な存在になっています。
さて硬い話が続きましたが、今度はおいしいお話を。
漁港の第一卸売市場には「万祝」という食堂があります。
銚子港で水揚げほやほやの美味しい魚料理がリーズナブルな価格で楽しめます。
その日に獲れた日替わり定食をはじめ、豪快なマグロ丼や刺身、キンメダイやアジ、サバなどの干物や焼き魚定食、フライ定食など、どれもとても美味しそうでメニューを選ぶのが困ってしまう程です。
火曜日が定休(火曜が祝日の場合は翌日が休み)、午前8時から午後3時(午後2時ラストオーダー)となっています。
そして漁港のすぐ傍に水産物卸売センター「ウオッセ21」があり、鮮魚や干物、加工品、名物の濡れ煎餅などが販売されています。
食堂もあり、銚子港を一望できるポートタワーがあります。
是非、3月の連休にはお出掛けされてはいかがでしょうか。
画像出典元:http://www.animal-planet.jp/zekkei/japan-03.html?keepThis=true&TB_iframe=true&height=400&width=700

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