フグは下関だけじゃないよ!知多半島の日間賀フグをお忘れなく!


フグといえば下関を思い浮かべますね。天然トラフグの取扱量は日本一です。今年1月4日の新春初セリでは、昨年より3,2トン多い4,3トンの豊漁だったようです。
下関では天然物、養殖物ともに順調な漁獲量が見込めるようですよ。
ところで、「日間賀フグ」が本場のフグだと名乗りをあげた島があります。愛知県は知多半島沖に浮かぶ日間賀島(ひまかじま)が我こそはと名乗りを上げたのです。
20年前に始めた「トラフグの本場」であるとの活動をしてきたようですが、この活動のアピールに本腰を入れて動き始めたのです。日間賀島は伊勢湾と三河湾に囲まれた国内有数の漁場という好立地にあります。
日間賀島はタコが有名で「多幸の島」と宣伝してきたのですが、ここへきて年間の売り上げの60%がフグであることから、「トラフグの本場」として「福(フグ)来る!」と名乗りを上げたのです。
フグは今が旬で平日もフグを目当ての客で賑わっているようです。名古屋から1時間半、日間賀島の西港で高速船から降りると、トラフグののぼりがお客を迎えてくれます。
日間賀島のフグ漁は100年の歴史がありますが、島での消費は殆どなかったのですが、転機となったのが1989年の九州近海での不漁が引き金になったようです。この年、下関をはじめ各地からフグの注文が殺到したということです。
この時期から島では「日間賀のフグ」を観光資源として意識するようになり、旅館やホテルはフグを扱う料理人の育成にのりだしたということです。
日間賀のフグを安定して供給するため、愛知、三重、静岡の3県が10年以上前から、漁獲した小型の魚を再放流するなどして、資源管理に取り組んできたようです。
夏に4~5センチの稚魚が放流され、湾内で25センチに成長し、産卵期に遠州灘に出て70センチまで大きくなります。印をつけて放流したフグが、水揚げされる割合は3割ほどだが、間違いなく放流魚が漁獲量に貢献しているようです。
外海で孵化した天然稚魚が湾内に戻るルートを調べ、人工授精の稚魚を放流して漁獲量アップさせることにも取り組んでいます。
天然稚魚が生息する場所は伊勢湾の中部空港島南、三河湾の矢作川河口など、外敵が最も少ないと思われる地域に放流しています。
名古屋市内では「福の島」をPRするために、チラシだけでなくフグ刺しの実演など、見せる工夫を凝らしてイベントを打っています。
名鉄や近鉄は日帰りプランを打ち出し、知多半島への観光客誘致を拡大しています。
フグのシーズンを大いに盛り上げようと張り切っているようです。
フグは下関だけじゃないことが分かりました。フグの水揚げトップは石川県というのも驚きです。しかし天然のトラフグは山口県のほうが多いのでしょうか。
このほかフグは福岡県、香川県、富山県なども産地として有名なんだそうですよ。
知多半島のトラフグも味わってみたいものですね。
(出典元 朝日新聞デジタル2016年2月21日)
画像出典元:http://ameblo.jp/b708000/entry-11426079659.html

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