シラウオ・シロウオ 春の白物2兄弟


早いもので、あと2日経つと4月に入りますね。
日に日に街は春めいてきて、家近所の桜並木が2分咲きとなりました。
来週は花見のいい日和になることでしょう。
暖かな南風を受けて桜並木の道のりを歩きながら、屋台の焼鳥をほおばりつつビールを煽る…ああ考えただけで幸せだ。
今年は満開の頃合いがいい天気だとよいのですが。
さてさて、今日のお話です。
春が旬の魚介類はサクラダイにサクラエビ、キビナゴ、サワラ、ホタルイカ…沢山の種類がありますね。
そして忘れてはいけない「白物2兄弟(勝手に私がそう呼んでいるだけ)」シラウオにシロウオがありますね。
このシラウオ(白魚)とシロウオ(素魚)、魚の見た目や風体は似ていますが、全く別の魚種で、食べる文化にも違いがあるのです。
まずシラウオ(白魚)、サケ目シラウオ科に分類される魚で、主に内湾に生息しています。
10cm程の体長で細長く半透明色の魚体、死亡すると白色に変色します。
シラウオの産卵期は3月から4月、産卵のため川を遡上して底の小石に卵を産み付けます。
昔の東京湾にはシラウオが生息しており、産卵の時期には隅田川をシラウオが沢山泳いでいたのでした。
徳川家康公がシラウオの大ファンで、佃島にシラウオ漁の基地を作らせたほどです。
そして、この佃島シラウオ漁港は現在の築地魚河岸市場のはじまりなのです。
シラウオの額にある模様が徳川公の葵の御紋に似ていると言われ、「トノサマウオ」と呼ばれることもありました。
シラウオを使う料理は、江戸前寿司で軍艦巻きが一番有名ではないでしょうか。
寿司ネタ以外にも江戸前天ぷらなど割烹や料亭では欠かせない高級食材です。
さて次はシロウオ(素魚)、スズキ目ハゼ科に分類される魚です。
シラウオより一回り小さく体長5cm、半透明で細長い円筒上の体型の魚です。
シラウオと同じく内湾に生息しており、産卵期の春先には川を遡上して卵を産みます。
関西・西日本方面ではこのシロウオをシラウオと呼んでいます。
シロウオで一番有名な料理は、活きているものをポン酢や醤油でそのまま食べる踊り食い、喉越しを楽しみます。
活きが良すぎるとお椀の中で魚が跳ねてしまい、服に醤油染みができてしまうことも。
博多の室見川で獲れたシロウオの踊り食いが日本国内では一番有名です。
その他、活きたシロウオを軍艦巻きにのせて食べるのも美味しいようです。
活け造り以外には、シラウオと同じくお吸い物や天ぷらなどが一般的です。
しかし!!SAKAMA記事ライターとして様々な魚を勇猛果敢にアタックしていると自負するワタクシは、近い未来にシロウオの踊り食いをしてみたいと思うのです。
画像出典元:http://blogs.yahoo.co.jp/sanma_/70669176.html

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