さかなの旬 サケあれこれ その9 日に日に秋が深まる今日この頃、如何お過ごしでしょうか。 9月の台風、秋雨以来、10月になってもなかなか晴れ間が覗かない空模様が続いています。 晴れた秋の午後、ゆっくり散歩したいというワタクシの小さな夢は叶わず、そのまま冬になりそうです。 朝晩の風がかなり冷たくなり、周囲では風邪を召された方が結構いらっしゃいます。 美味... サカマ
さかなの旬 今日の魚 オキアジ 宮崎県延岡の漁港にオキアジが揚がりました。 北海道を除く日本沿岸、沖合の底に生息しておりますが、数は多くありません。 黒く平たい魚で、魚価も知名度も低く、首都圏ではあまり流通には乗りません。 そして呼び名も今ひとつで「ドロアジ」、「メッキ」、「モクアジ」、「ドロメッキ」など、凄いものでは「メツキノオバサン」と呼ばれてお... サカマ
さかなの旬 今日の魚 ミズダコ とても大きなミズダコがぼつぼつと各地の漁港で水揚げされています。 ミズダコはマダコ類に属しており、全長3メートル以上と世界最大のサイズで、オオダコと呼ばれています。 これまで漁獲された世界記録では、全長9.1メートル、重さ272キロという個体がありました。 ミズダコは冷たい海水を好み、日本海、東北地方より北の太平洋に生... サカマ
さかなの旬 サケあれこれ その8 そしてサケのお話第8話に突入です。 最近はすっかりワタクシがサケづいてしまいまして、このところ夕食のメニューもサケ尽くしです。 定番の塩焼き、ムニエル、クリームパスタ…、家の者はすっかり飽きているようですが。 秋に水揚げされるサケは一般的にシロザケですが、時折“鮭児”というものが流通します。 そしてこの魚の浜値が非常に... サカマ
さかなの旬 今日の魚 ヒメジ 「遊女魚」、「姫魚」、「沖の女郎」と艶な名前で呼ばれている魚は桃色の華奢な姿で、まるで着物を身に纏った女性のようです。 口下の二本の黄色いヒゲが特徴で、味覚を感知できる「味蕾」という器官です。 このヒゲで、砂地の中に潜っている餌となる小型甲殻類を探し当てることができます。 日本近海では温暖な海域の浅瀬に生息している小さ... サカマ
さかなの旬 今日の魚 ハッカク(八角) 寒くなると北海道から定期的に水揚げがある魚がハッカクです。 太平洋の北側に生息している魚で、沿岸の浅い岩礁や砂泥が生活の場となっています。 ハッカクの正式和名はトクビレといいますが、雄は大きな背びれと尻びれが特徴的でとくに大きいことから“特鰭”と名付けられました。 主に底引き網や刺し網で漁獲されます。 近年、テレビなど... サカマ
さかなの知識 サケあれこれ その7 さてさて、サケのお話も気が付けば7話になってしまいました…。 こんがりと朱色に焼けたサケの身をアチアチと頬張りつつ、このサケは太平洋を回遊していたんだなぁとしみじみした夕食でした。 サケが川で生まれてから海に向かい、成長期から成熟期にかけて広い海原を回遊することは皆さんご存知のことと思います。 前回、なかなか解明できな... サカマ
さかなの旬 今日の魚 アマダイ 日本で流通している魚介類の中で、トップクラスの高級魚のうちのひとつがアマダイです。 額と顎が特徴ある形のアマダイは赤みがかった気品のある桃色の魚体で、まるで着物美人のようにも見えます。 アマダイは非常に高い浜値で取引されていますが、時折漁獲される真っ白な「シロアマダイ」は希少性も相まってキロ数万円で取引されます。 繊細... サカマ
さかなの旬 今日の魚 ホッケ 秋になり、北海道の漁港から連日水揚げの案内が来る魚のひとつに“ホッケ”があります。 秋以降、翌年の春にかけて北海道の沿岸にはホッケが沢山集まります。 ホッケはアイナメの仲間で、オホーツクなど冷たい水温を生活域にしている魚です。 海面に群れになって上向きに泳ぎ、渦巻きを発生させます。 この渦巻きは“ホッケ柱”といい、海面... サカマ
さかなの知識 サケあれこれ その6 シロザケやカラフトマスなど、回遊性の特徴が強いサケ系魚類は成長期から成熟期の数年間は海洋に出ることは広く知られたことですが、回遊するコースは最近まで判明されていませんでした。 魚体の遺伝的性質を利用した標識方法により、海洋生活の間の回遊コースが解明されつつあります。 サケの生活史が判明されることにより、サケ科魚類の資源... サカマ