魚に関することいろいろ

マイワシ生息数を読む その2


こんにちは。
全国お魚ファンの皆様、如何お過ごしでしょうか。
冷たい北風を顔に受けるにつけ、冬の気配が日に日に強まってきていることを感じます。
街に出ると、早くも街路樹がクリスマスイルミネーションで飾り付けされており、2016年もそろそろ終わろうとしています。
今週、真冬のコートを出しました。
つい一か月前は日中を半袖で歩けたのに…ここ最近、季節の変わり目がとても極端になった気がしませんか?

さて、前回よりマイワシのお話の続きでございます。
マイワシには数十年以上の長期のスパンで豊凶の波があることを綴りました。
そもそも彼らの生活史はどんなものなのでしょうか、一緒に探ってゆきましょう。

マイワシは北海道から九州にかけて広く生息している魚類ですが、産卵場、回遊・分布地域、成長曲線の度合いにより系統が分かれています。
大まかには太平洋側に生息する太平洋系群と日本海側に生息する対馬暖流系群の二つに分類できます。
いずれの系群の魚も、春から夏にかけて餌を求めに北へ回遊してオホーツク付近に向かいますが、ときには樺太付近まで出向くこともあります。
そして秋を過ぎると今度は東日本から西日本沖合の水温15~20℃の黒潮域へ南下します。
ちなみにこの「戻りイワシ」の頃は、身に脂がよく乗っています。

温暖な黒潮域で年を越したマイワシは春にかけての数か月の間に産卵活動を行います。
およそ数百兆から数千兆の卵が産み出されます。
産卵しておよそ3日後に仔魚がふ化しますが、産まれたばかりの4㎜程度の仔魚は目も口も開いておらず、泳ぐことさえままなりませんが、陸上生物のように親が見守ってくれるわけでもなく、この世に生を受けると直ちに自分の力で生きてゆかねばなりません。

仔魚の体は油球という卵黄成分があり、ふ化をしてしばらくの間はこれを栄養源にします。
ふ化後数日経過した仔魚は口が開いて消化器が形成されるので、ようやく自分の周りにある餌を食べることが出来ます。
このときの餌は0.2㎜ほどの小さな動物プランクトンですが、栄養源となる油球が消失してから遅くとも二日以内に餌にありつけないと、仔魚は衰弱して命の危機に晒されます。
仔魚が沢山生き残るために必要な条件として、産卵場は動物プランクトンが潤沢にある温暖な海域でなければならないのです。
画像出典元:http://saitouks.seesaa.net/article/372843849.html

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