さかなの旬 サケあれこれ その8 そしてサケのお話第8話に突入です。 最近はすっかりワタクシがサケづいてしまいまして、このところ夕食のメニューもサケ尽くしです。 定番の塩焼き、ムニエル、クリームパスタ…、家の者はすっかり飽きているようですが。 秋に水揚げされるサケは一般的にシロザケですが、時折“鮭児”というものが流通します。 そしてこの魚の浜値が非常に... サカマ
さかなの旬 今日の魚 ヒメジ 「遊女魚」、「姫魚」、「沖の女郎」と艶な名前で呼ばれている魚は桃色の華奢な姿で、まるで着物を身に纏った女性のようです。 口下の二本の黄色いヒゲが特徴で、味覚を感知できる「味蕾」という器官です。 このヒゲで、砂地の中に潜っている餌となる小型甲殻類を探し当てることができます。 日本近海では温暖な海域の浅瀬に生息している小さ... サカマ
さかなの旬 今日の魚 ハッカク(八角) 寒くなると北海道から定期的に水揚げがある魚がハッカクです。 太平洋の北側に生息している魚で、沿岸の浅い岩礁や砂泥が生活の場となっています。 ハッカクの正式和名はトクビレといいますが、雄は大きな背びれと尻びれが特徴的でとくに大きいことから“特鰭”と名付けられました。 主に底引き網や刺し網で漁獲されます。 近年、テレビなど... サカマ
さかなの知識 サケあれこれ その7 さてさて、サケのお話も気が付けば7話になってしまいました…。 こんがりと朱色に焼けたサケの身をアチアチと頬張りつつ、このサケは太平洋を回遊していたんだなぁとしみじみした夕食でした。 サケが川で生まれてから海に向かい、成長期から成熟期にかけて広い海原を回遊することは皆さんご存知のことと思います。 前回、なかなか解明できな... サカマ
さかなの旬 今日の魚 アマダイ 日本で流通している魚介類の中で、トップクラスの高級魚のうちのひとつがアマダイです。 額と顎が特徴ある形のアマダイは赤みがかった気品のある桃色の魚体で、まるで着物美人のようにも見えます。 アマダイは非常に高い浜値で取引されていますが、時折漁獲される真っ白な「シロアマダイ」は希少性も相まってキロ数万円で取引されます。 繊細... サカマ
さかなの旬 今日の魚 ホッケ 秋になり、北海道の漁港から連日水揚げの案内が来る魚のひとつに“ホッケ”があります。 秋以降、翌年の春にかけて北海道の沿岸にはホッケが沢山集まります。 ホッケはアイナメの仲間で、オホーツクなど冷たい水温を生活域にしている魚です。 海面に群れになって上向きに泳ぎ、渦巻きを発生させます。 この渦巻きは“ホッケ柱”といい、海面... サカマ
さかなの知識 サケあれこれ その6 シロザケやカラフトマスなど、回遊性の特徴が強いサケ系魚類は成長期から成熟期の数年間は海洋に出ることは広く知られたことですが、回遊するコースは最近まで判明されていませんでした。 魚体の遺伝的性質を利用した標識方法により、海洋生活の間の回遊コースが解明されつつあります。 サケの生活史が判明されることにより、サケ科魚類の資源... サカマ
さかなの知識 サケあれこれ その5 前回ではサケ科の魚は生まれた川に戻る「母川回帰」の習性があることを綴りました。 一部のサケ科の魚は生涯を産まれた河川で生活しますが、大部分の魚は河川に生まれたのち、海洋に繰り出して数年に渡り回遊行動を取ります。 何故、外敵が多い海洋に出るのか? サケ科の魚は“冷水性魚類”であり、生息している河川は水温が低く、そして貧栄... サカマ
さかなの知識 サケあれこれ その4 サケ科の魚が持つ最大の特徴は「母川回帰」ではないでしょうか。 川で生まれて海に出て、広い海洋を数年間回遊して産卵のために生まれた川に戻って来る。 海で育った大きなサケが川を遡上する逞しさや、産卵をして死んでゆく儚さは神秘的であり、ドラマティックに感じてしまいます。 サケの生活史とは、川に始まり川で終わるものなのです。 ... サカマ
さかなの旬 サケあれこれ その3 さて唐突ですが、あなたは「鮭」を“サケ”と読みますか? それとも“シャケ”と読みますか? 「鮭」を広辞苑で調べると“サケ”と記載されていますが、“シャケ”も読み方として正解です。(広辞苑にはシャケはサケの転語と言う注釈があります) マルハニチロが全国15歳以上の男女1,000人にアンケートを取ったところ、“サケ”と読む... サカマ