全国の漁港紹介 黒潮大蛇行とニッポン その2 昨年9月に発生した黒潮の蛇行は、近年まれに見るほどの大きな“振れ”があることを前回おはなししました。 黒潮が大蛇行することの詳細が判明したのは1975年(昭和50年)のことで、この蛇行とは一時的な海流の異常ではなく、蛇行した流れが長期に渡り安定していることが判明しています。 ちなみにその昭和50年当時の黒潮大蛇行のとき... サカマ
全国の漁港紹介 黒潮大蛇行とニッポン その1 2017年9月、近年まれにみる“黒潮大蛇行”が発生しました。 陸上で日常生活を送っている中で黒潮大蛇行といわれても、何だかピンとこないですよね。 黒潮が蛇行するとどんな事象が発生して、我々の生活にどんな影響があるのでしょうか。 さて、そもそも「黒潮」とは何ぞや。 黒潮は暖かい水温の水の流れ、つまり暖流のことですが起源は... サカマ
さかなの旬 蒲鉾のおはなし その3 前回ではかまぼこを作るために、使える魚は限定されるところまでおはなししました。 さて、蒲鉾を作るために使われる魚はどんなものがあるのでしょうか。 蒲鉾を作るために適した魚はタラ類、サメ肉、イトヨリ、ベラなどの白身肉となります。 なかでもオキギス、グチ、エソ、ムツ、ハモ、ヒラメなどの肉は高級品の製造に使われているのです。... サカマ
さかなの旬 蒲鉾のおはなし その2 さて前回は蒲鉾の歴史についてお話ししました。 昔の蒲鉾は竹の枝に魚のすり身を擦りつけて焼き上げたもので、今の竹輪のような形状をしていたのでした。 そして現在のような板付状の蒲鉾が作られるようになったのは室町時代になってからといわれています。 1752年(宝暦2年)に記された「摂戦実録大全巻一」によると、豊臣秀吉の三男で... サカマ
さかなの旬 蒲鉾のおはなし その1 おせち料理で欠かせないもののひとつに“蒲鉾”がありますね。 重箱の中にある紅白の蒲鉾はお正月の目出度さを引き立たせますが、これは蒲鉾の形を「日の出」に見立てて縁起がいいことから祝膳に使われているのです。 白色は「清らかな心」、紅色は「邪気を払う」ことを意味しています。 このような目出度い行事に蒲鉾が使われるようになった... サカマ
さかなの知識 北極海公海で操業禁止 12月3日、ロシア、米国、北極海沿岸国、欧州連合(EU)、日本、中国など10の国・機関は地球温暖化による氷の溶解で海表面の拡大が見込まれる北極海公海中央部での商業操業の禁止について、大筋で合意されました。 国際的な管理体制が整備されるまでの間の措置として当面16年を予定しており、関係者は今回の合意について「歴史的な出来... サカマ
さかなの知識 魚と電気 その5 前回はナマズが持っている電気受容器が餌探しに役立つことをお話ししました。 ナマズの仲間は住んでいる場所にできる非生物性の電場を覚えて、定位に利用するといわれています。 円形のプラスティック水槽の中央に円筒状の餌場を、また周辺部の一カ所には隠れ場を作ります。 餌場の周囲には4か所の出入り口を等間隔に開けておき、水槽の4か... サカマ
さかなの知識 魚と電気 その4 前回のおはなしをしたトラザメとガンギエイの餌を探求する動きの実験の続きです。 今度は寒天の中に生きたツノガレイの代わりにタラの肉片をナイロンで包み、寒天詰めにして砂に隠します。 すると今度は両者ともその真上を通ってもタラの肉片には気づきませんが、排水パイプの端になる場所の砂を突いています。 肉片のにおいが付いた水が排水... サカマ
さかなの知識 魚と電気 その3 さて前回はアフリカに棲む淡水魚、ギムナルクスは視界が悪い濁った川の中で生活しているので体には発電器と電気受容器が備わっており、電気の流れで障害物や敵などの存在をかんたんに知ることをお話ししました。 また、南米に生息するギムノタスは自分が出している電気に近い周波数の電気刺激を選別できるので、彼らはこの“放電電気”が仲間同... サカマ
さかなの知識 魚と電気 その2 さて、前回ではデンキウナギの発電力は600ボルトもあることを綴りました。 デンキナマズまではゆかないまでも、アフリカの淡水に生息するアロワナ目のギムナルクスやモルミルス、そして南米の淡水に生息する硬骨魚ギムノタスなど、数ミリボルトから数ボルトの弱い電流を出す魚は200種類以上もあるのです。 発電部分は体の後半部にリボン... サカマ