さかなの旬 蒲鉾のおはなし その1 おせち料理で欠かせないもののひとつに“蒲鉾”がありますね。 重箱の中にある紅白の蒲鉾はお正月の目出度さを引き立たせますが、これは蒲鉾の形を「日の出」に見立てて縁起がいいことから祝膳に使われているのです。 白色は「清らかな心」、紅色は「邪気を払う」ことを意味しています。 このような目出度い行事に蒲鉾が使われるようになった... サカマ
さかなの知識 北極海公海で操業禁止 12月3日、ロシア、米国、北極海沿岸国、欧州連合(EU)、日本、中国など10の国・機関は地球温暖化による氷の溶解で海表面の拡大が見込まれる北極海公海中央部での商業操業の禁止について、大筋で合意されました。 国際的な管理体制が整備されるまでの間の措置として当面16年を予定しており、関係者は今回の合意について「歴史的な出来... サカマ
さかなの知識 魚と電気 その5 前回はナマズが持っている電気受容器が餌探しに役立つことをお話ししました。 ナマズの仲間は住んでいる場所にできる非生物性の電場を覚えて、定位に利用するといわれています。 円形のプラスティック水槽の中央に円筒状の餌場を、また周辺部の一カ所には隠れ場を作ります。 餌場の周囲には4か所の出入り口を等間隔に開けておき、水槽の4か... サカマ
さかなの知識 魚と電気 その4 前回のおはなしをしたトラザメとガンギエイの餌を探求する動きの実験の続きです。 今度は寒天の中に生きたツノガレイの代わりにタラの肉片をナイロンで包み、寒天詰めにして砂に隠します。 すると今度は両者ともその真上を通ってもタラの肉片には気づきませんが、排水パイプの端になる場所の砂を突いています。 肉片のにおいが付いた水が排水... サカマ
さかなの知識 魚と電気 その3 さて前回はアフリカに棲む淡水魚、ギムナルクスは視界が悪い濁った川の中で生活しているので体には発電器と電気受容器が備わっており、電気の流れで障害物や敵などの存在をかんたんに知ることをお話ししました。 また、南米に生息するギムノタスは自分が出している電気に近い周波数の電気刺激を選別できるので、彼らはこの“放電電気”が仲間同... サカマ
さかなの知識 魚と電気 その2 さて、前回ではデンキウナギの発電力は600ボルトもあることを綴りました。 デンキナマズまではゆかないまでも、アフリカの淡水に生息するアロワナ目のギムナルクスやモルミルス、そして南米の淡水に生息する硬骨魚ギムノタスなど、数ミリボルトから数ボルトの弱い電流を出す魚は200種類以上もあるのです。 発電部分は体の後半部にリボン... サカマ
さかなの知識 魚と電気 その1 昔からひとたび地震が起こるとナマズの動向が気になるものですね。 古くから伝わる地震とナマズにまつわる話が広く世間に知れ渡っているのは、地下でナマズが暴れて地震が起きるという話があるからなのでしょうが、それよりも地震に先駆けてナマズが騒ぐという話は“科学的根拠”があることとして昔から人々の間に広まっていることがあるのでは... サカマ
さかなの知識 佃煮のおはなし その2 さて、今回は徳川家康と佃煮のおはなしをしましょうか。 時は1582年(天正10)6月4日。 当時の天下人、織田信長が明智光秀の謀反によって本能寺で倒れたのが、その2日前の6月2日の早朝です。 そのとき家康一行はわずかな手勢とともに大坂・堺の地を遊覧していたのです。 光秀の関係者に見つかったならば、信長の盟友である家康が... サカマ
さかなの知識 佃煮のおはなし その1 前回、海苔のおはなしをしていたときに佃煮について少し触れましたので、今回はもっと佃煮について色んなおはなしをしてゆきたいと思います。 皆様、炊き立てのご飯の準備はよろしいでしょうか?ではでは、レッツゴー! さて一般的に佃煮とは小魚、小エビ、貝類、昆布など水産物や野菜、農産物、牛肉のしぐれ煮などのような肉類を原料にして、... サカマ
さかなの知識 海苔のおはなし その5 海苔を炙ったとき、たちまち表面の色は鮮やかな緑色に変わりますね。 これは海苔に含まれる色素が変化するためなのです。 海苔には“フィコエリスリン”という紅紫色の色素と“フィコシアン”という青い色素、そして葉緑素が含まれているのですが、このうちフィコエリスリンは熱せられると青いフィコシアンに変化します。 そのため海苔を炙る... サカマ