さかなの知識 ニシンと数の子 その6 「ニシンと数の子」と銘打っておきながら長々と身欠きニシンやらシュールストレミングとかのお話が長く続いてしまいました。 さて、今回はやっとお待ちかね(?)数の子のお話です。 ニシンの卵が“数の子”と呼ばれているのは皆さん十分にご存知のことと思いますが、では何故ニシンの卵を数の子と呼ぶのでしょうか。 これには色んな説がある... サカマ
さかなの知識 ニシンと数の子 その5 前回はシュールストレミングで盛り上がった(!?) 話だけで一話が終ってしまいました。 本当にあの強烈な臭い…20年も前の話ですが未だ鮮明に覚えています。 何でも最近、シュールストレミングを通販で買い物すると「人込みで開封したとき兵器と誤解される恐れあり」という警告文が同封されているそうですよ。 航空機に持ち込むと気圧の... サカマ
さかなの知識 ニシンと数の子 その4 さて前回はシュールストレミングのおはなしで終わってしまいましたが、もう少しこの“激しい臭気”の食べ物について書きたいねぇ。 私はこの臭気を味わったことがあるんですね…、学生の時だから20年前になりますか、サークル連中でバーベキューを相模川の河原でやったとき、サークル一お調子者のイトー君が持ってきたんですよ。 欧州旅行の... サカマ
さかなの知識 ニシンと数の子 その3 「ニシンと数の子」と銘打っておきながらも、しばらく“身欠きニシン”の話が続いております。 今回も…そうなんです。 身欠きニシン美味しいんだもんって、全然理由になっていないですね。 さて身欠きニシンを美味しく食べるには米のとぎ汁や灰汁に一晩漬けてから調理すると、独特のいがらっぽい味わいを相当和らげることができます。 身欠... サカマ
さかなの知識 ニシンと数の子 その2 さてさて前回の続き、ニシンのおはなしです。 大阪に出張したとき必ず立ち寄るのが千日前にある「信濃そば」、ここはダウンタウンをはじめ吉本芸人に古くから愛されている店で、いつも“身欠きニシンそば”を頼んでいます。 しょっぱくて脂が乗った身欠きニシンを甘露煮にして、昔ながらの関西だしと一緒に食べると、これまたとっても美味しい... サカマ
さかなの知識 ニシンと数の子 その1 ニシンが年間100万トンも獲れていた遠い昔、北海道の沿岸は春先になると真っ白に濁っており、それはまるでミルクの様に見えたものでした。 この時期ニシンは産卵期を迎えるため、大群でニシンが沿岸へやって来て、メスは卵を産み、雄は精子を放出するのです。 北海道で漁獲されるニシンは3つの地域群があり、まずは石狩湾で産まれ、湾内を... サカマ
全国の漁港紹介 沿岸漁業の振興策 その3 今回は前回の続き、魚介類を放流・移植する上で気をつけなければならないことをお話ししてゆきたいと思います。 魚介類の移植事業にあたって、元々生息している種の生息を脅かしてはならないことを、ブラックバスを例にして前回綴りました。 ブラックバス以外にも朝鮮半島から移植した“ライギョ”ことカムルチーや、台湾から来たタイワンドジ... サカマ
全国の漁港紹介 沿岸漁業の振興策 その2 さて前回からの続きです。 魚は暗い場所に集まる傾向があることを綴りました。 そのため築磯となるコンクリートブロックにしても白いままではなく、黒みがかった石を使うと一層効果的とされています。 海底が泥であると長い時間のあとに築磯が埋もれてしまうので、築磯を設置する場所は底が砂や小石で覆われているところを選びます。 また築... サカマ
全国の漁港紹介 沿岸漁業の振興策 その1 漁業を取り巻く環境は水産資源量の減少、魚価の低迷、燃油費高騰など厳しい状況が続いています。 コスト構造改善に向けて改善をするも漁船新船製造など莫大な設備投資の捻出が厳しく、漁船の老朽化が進んでいます。 そして担い手が不足しているので漁業の将来が危ぶまれており、とりわけ沿岸漁村地域では漁業不振から地域経済の落ち込み、過疎... サカマ
さかなの旬 牡蠣の旨味 その3 前回に引き続き、牡蠣のお話が続きます。 牡蠣の身の肉に含まれているグリコーゲンの量を毎月測ってみると、10月頃から目立って増え始め、1月から3月に掛けては生牡蠣では体の6%、干した牡蠣では30%以上にも達することがあります。 このように牡蠣の体内に多量のグリコーゲンが蓄積される現象は、他の貝類や生物には見られることがあ... サカマ