連載記事
連載記事の記事一覧
さてさて前回は麻痺性貝毒というお話を綴りました。 それ以外に発生する毒として「下痢性貝毒」というものがあります。 生牡蠣を食べて3日3晩に渡り下痢が続いたという話を聞いたり、或いは体験したことがあるという方もいらっしゃるかと思います。 パエリアの具でお馴染みのムラサキイガイやホタテなどに発生する貝毒で、ディノフィシスト...
日に日に暖かくなり、いよいよやって来る春の季節に気分が躍っている今日この頃です。 家近所に植えられている桜の木の蕾が膨らみ、そろそろ開花も秒読みです。 歳を重ねるに連れて一年の時間の流れがとても早く、まさに「光陰矢のごとし」という諺が身に沁みて実感できるようになってしまいましたが、それでも生き物の息吹が聞こえる春の到来...
以前、横浜の本牧ふ頭内に漁港があることを綴りました。 都会の中にある漁港はなかなか無いように思いますが、探せば結構あるものです。 今回は福岡市内の漁港について綴ってゆきたいと思います。 福岡空港や博多駅から地下鉄で20分、福岡市西区の閑静な住宅街の姪浜駅で電車を降り、バスで5分ほど乗車すると、市営船着き場に到着します。...
前回では資源の減少に伴うマグロ漁の世界的規制により、厳しい経営を強いられるマグロ船について、経費やコストを減らす取り組むことを綴りました。 今回は船舶の面から、運営を改善する取り組みについて綴ってゆきたいと思います。 船舶技術の向上により、明治時代には石川播磨重工や住友重工など重工業企業は鋼鉄船の製造を始めますが、船体...
戦後、遠洋マグロ業が今よりずっと盛んだった頃のお話です。 世界の海にマグロ漁に出ると、短い漁期で満船になって帰ってきました。 短期間で満船になるということは漁の経費が抑えることができます。 しかも漁獲の対象は魚価が非常に高いクロマグロ、船主は膨大な利益を手に入れることができたのです。 船主に雇われているマグロ船乗組員に...
前回ではホタテの捌き方や下ごしらえについて綴りました。 SAKAMAホタテファンの皆様、大変お待たせいたしました! 今回は美味しいホタテのお料理について綴りたいと思います。 まず冷凍保存したホタテの貝柱は、使用分をビニール袋に入れて流水で解凍しましょう。 自然解凍をした場合、身の組織内の水分が溶けて滲み出し、旨み成分を...
さて、昨日の記事の続きです。 発泡スチロール箱を開けて保冷剤を取りだすと、箱の中にはとても大ぶりなホタテがぎっしり詰まっています。 3年かけて陸奥湾で育ったホタテは殻が12センチ以上で手のひらからはみ出しています。 しかもずっしりとした重量があります。 そして、何よりもまだ生きています。 同梱されていた剥きヘラでホタテ...
全国的に大荒れとなった1月下旬の天気でしたね。 沖縄でも積雪観測がされ、台湾でも雪が積もりました。 年末台湾に訪れたときは暖かく台北では15℃、高雄に至っては25℃もありました。 そんな台湾に雪が積もるというのは物凄い寒冷前線だったのですね。 実家の鹿児島でも数十年ぶりの大雪で、暖かな錦江湾に面した桜島や街並みが雪に埋...