サンマあれこれリターンズ その4

さて、まだまだサンマを巡るお話を続けてゆきたいと思います。
台湾をはじめ、中国、韓国、ロシアなどによる“外国漁船”の存在が、日本のサンマ漁水揚げ激減とどう関連するかということについてですが、実際のところその数値を出すのは難しいとされています。

台湾漁船が遠洋航海に特化した1,000トンクラスの大型船が主流で長期に渡り操業をしていることは前回で綴りましたが、漁獲能力は日本よりも低いのです。
船を大型化する理由として水揚げしたサンマを魚倉に保管するためなのです。
獲ったサンマはその場で大きさごとに選別して箱詰めして魚倉で冷凍保管され、そして満船になったら沖合で運搬船に積みかえたり、台湾や中国の漁港に入港して水揚げをします。
沖合で操業を続けているので魚群の群れに合わせた“機動性”が外国船のポイントで、日本近海ではサンマ水揚げが減っていても安定した水揚げ量が維持できています。
サンマが減ったとされる2010年以前も公海上では外国船によるサンマ漁が行われており、太平洋北部にあるサンマ200万トンの推定資源量に対して、海外漁船は25万トン程度の水揚げ量という数字で一概に海外漁船の漁獲による資源減とは言い切れないのが現状です。

そしてこんなニュースが2年前にありました。
台湾南部にある高雄市の前鎮漁港ではサンマの水揚げが前年の半分以下となってしまいました。
前鎮漁港はサンマ遠洋漁船の最大漁港で、当漁港で登録されている600隻の漁船のうち、遠洋漁船は100隻を占めています。
サンマ漁最盛期の12月で前年の2割程度しか水揚げがなく、形も小さなものが多く、6段階のサイズのうち上位2級のものは「非常に少ない」というものでした。

一方、中国はこの5年間で2000トンから6万トンと30倍もの大幅な水揚げ量増加となっています。
人口14億人のこの国では近年魚介類の消費量が伸びており、サンマが美味しく健康にいいという評判でサンマの需要量が非常に増えています。
北京市内のスーパーマーケットではサンマ1尾が80円で販売されており、連日売り切れの状態が続いています。
昨年より季節販売から通年販売に展開している店も多いとのことです。

本年7月NPFC(北太平洋漁業委員会)では、はじめてサンマの漁獲量について話し合いが行われました。
日本はサンマの漁獲量を国ごとに割り当てて漁獲の制限をするべきと提案しましたが、台湾、中国、韓国、ロシアは漁獲枠を設けるのは時期尚早としてこの合意は見送られました。
ただし“サンマを獲る船の増加を禁止する提案”は合意され、台湾、中国、韓国はこれ以降漁船の隻数が増やせなくなりました。

画像出典元:https://oisiiryouri.com/aomono-imi/

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