毎日夕方になると、私が住んでいる横浜の上空をエメラルド色の旅客機が低空で飛んでゆきます。
世界中の旅客機が何処を飛んでいるのかリアルタイムで分かるアプリケーション「Flight Rador24」で調べてみると、その旅客機の正体は羽田空港発ホーチミンシティ行きのベトナム航空機だったのです。
いつか行ってみたいベトナムに夢を託して、西の空に消えゆく旅客機を見送るのが最近の日課となっています。
東南アジアのインドシナ半島に位置するベトナム、春巻きやフォーなど美味しい料理が沢山あるのはご存知ですね。
ベトナム料理の一般的な特徴として、隣接する中国・広東省、福建省の食文化に通じています。
小魚を塩漬けにして発酵させた魚醤(ヌックマム)などの発酵調味料を使い、中国と同じくベトナムは米食文化で、麺類や春巻の皮などは小麦ではなく米から作ります。
調理は炒め、蒸し、煮付けなど中華料理と共通する手法が数多くありますが、魚については日本料理やカンボジア料理のように直火で焼いて調理するものがあります。
また19から20世紀初頭にかけてベトナムはフランス統治領国だったため、料理にはフランス料理から取り入れた技巧や味付けが多々あります。
さてベトナムは魚好きに堪らない国のひとつでありまして、海岸線が長いので海水魚やエビ、カニ、イカ、貝類など幅広い魚介類が食材としてふんだんに利用されており、ブラックタイガーやバナメイエビなどの養殖事業が盛んです。
国内では雷魚やナマズをはじめ様々な淡水魚が広く食用されており、家庭料理では外せない一品です。
ベトナム家庭料理の魚料理の一品としてご紹介したいのが、“白身魚のトマトソース煮”です。
白身魚であれば何でもOK、種類は問いません。
そして手軽に調理できる一品なのです。
まず鱗を落とした白身魚の表面に「×の字」の切れ込みを入れて、塩コショウで下味を付けます。
次に油を敷いたフライパンで、魚の身がこんがりときつね色になるまで中火で揚げます。
魚を揚げた後はニンニクと玉ねぎをスライスしたものを炒めますが、辛いものが好きな方はここで唐辛子を加えましょう。
そしてスライスしたトマトをフライパンで炒めますが、トマトの代わりに市販のトマトソースでも構いません。
熱でトマトが柔らかくなったら水を加えて強火で沸騰させましょう。
沸騰したトマトソースの中に魚を再び入れて弱火で10分程煮込みます。
飾り付けの野菜として軽く茹でた春菊を魚の下に敷くといいですね。
お好みでコリアンダーやバジル、ハーブなど香り付けをすると更に美味しくいただけます!
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