この8月、アメリカ・アラスカ州のペーターバーグという小さな港町にとんでもない魚が水揚げされました。
その魚とは大きさ2.4メートル、重さ181キロにも達したオヒョウだったのです。
漁師二人が乗った小さな漁船が操業していたところ、このオヒョウを針に掛けました。
針に掛かった感触で巨大な魚というのは分かったものの、水面に出て来るまで何を釣ったのかは全く分からなかったのですが、やがて浮き上がってきた巨大なオヒョウの姿に二人は相当驚きました。
そして何より、この小さな漁船はこんなに大きな魚を釣り上げることは想定外だったため、水揚げして港へ運ぶ設備がありません。
そのため、サメ用の釣り針をオヒョウに引っ掛けて港まで牽引して港へ運んだのでした。
1996年に獲れた208キロの世界記録には達しなかったものの、巨大なサイズを釣り上げたという記録をレコードしました。
オヒョウとはカレイ目に属し成魚は1メートルを超す魚で、数種類の亜種が存在します。
北海道付近の日本海からオホーツク海、北部大西洋、ベーリング海、北極海などの冷たい海の水深400メートルから2000メートル付近の深い大陸棚に生息します。
日本近海では東北地方北部から北海道にかけての日本海側に、タイヘイヨウオヒョウが生息しています。
全長は1メートル以上もあり、大きい個体は3メートル以上、体重は200キロを超えます。
このサイズになる大物はメスであり、オスは大きくてもメスの1/3程度の大きさにしかならないのです。
長寿の魚としても有名で、150歳を超えるものが存在しています。
普段は海底で静かに過ごしている魚ですが獰猛な性格のため、釣り上げたときは非常に暴れてしまい、オヒョウの鋭い歯で漁師が怪我をすることがあります。
また、巨大オヒョウを釣り上げたときに、大きな尾びれに叩かれて亡くなった方もいるのだとか…。
なかなか目にする機会がないオヒョウですが、意外と口にしている機会が多いのです。
ヒラメの代用魚として使われており、回転寿司で提供される「縁側」や「カレイ」はオヒョウの身の肉を使用しています。
身は締まっており、脂肪が少なくさっぱりとした淡白な味わいですが、やや大味気味です。
油やバターとの相性がいいのでフライやムニエルにすると美味しくいただけます。
ビタミンAとビタミンDが豊富で、肝臓からは肝油が取れます。
しかし超巨大なオヒョウ、一度でいいから見てみたいものです。
画像出典元:http://ameblo.jp/die-ente/entry-10785035242.html
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