海外旅行に出掛けるとき、旅の最初の楽しみが機内食ですね。 腹ペコで搭乗して、離陸後暫くするとギャレー(台所)からいい匂いがしてきます。 気の早い私は、この段階でテーブルをセッティングして配膳される機内食を待ち受けています。 大概は肉料理と魚料理どちらかを選ぶかキャビンアテンダントが聞いてきますね。 私は肉料理をチョイス...
さかなの豆知識
さかなの豆知識の記事一覧
京都、大阪に出掛けてうどん屋か蕎麦屋に入ると、必ずと言っていいほど「にしん蕎麦」がメニューにあります。 身欠きニシンの甘露煮がかけそばの上に乗っかっているものが出てきますが、これは旨いです。 素焼きした身欠ニシンを、醤油やみりんに砂糖を加えた汁で煮て照りを出しています。 長時間煮込んでいるため、骨も柔らかくトロトロとし...
子供の頃はテレビっ子でしたが、よく見ていたのは「刑事ドラマ」でした。 特に好きだったのが舘ひろし、柴田恭兵がクールに横浜市内を走り回って犯人を追い詰める「あぶない刑事」でした。 柴田恭兵さんに感化されて髪はジェルでリーゼントに固め、親に頼んでペラッペラの白いサマージャケットを買ってもらった高校一年生の夏。 ああ、今思う...
先日、4回に渡り魚類の初期種苗生産についてお話しました。 ふ化したての仔魚は、シオミズツボワムシやワムシといった動物プランクトンを摂餌して成長してゆきます。 さて、ヒラメの初期種苗生産について少し触れましたが、ふ化したてのヒラメ仔魚は普通の魚の仔魚と同じような形状で水槽内を泳いでいます。※1 全く、成魚のヒラメの姿には...
さて前回、前々回と渡り、種苗生産の仔魚の離乳食「シオミズツボワムシ」について綴りました。 シオミズツボワムシをもりもり食べて日に日に仔魚が大きくなってゆき、体の器官が発達してゆくのが顕微鏡で観察できます。 1㎜成長するたびにワムシの摂餌量は加速度的に増えてゆきます。 ヒラメの場合、ふ化直後は5㎜未満だった仔魚が2週間を...
さて、前回では種苗生産に於いて、ふ化したばかりの仔魚の離乳食となる「シオミズツボワムシ」の培養について綴りました。 ワムシは種苗生産中では常に培養を続ける必要があります。 培養方法は何通りかあり、その種苗生産期間で最も適した手法が取られています。※1 オーソドックスな手法は「植え継培養」といい、培養水槽に海水を張り培...
大衆魚って一体どういう意味なのでしょう。辞書によると、「値段が安い庶民向きの魚。例えばイワシ、アジ、サンマ、サバなど」と書かれています。 昔からこれらの魚は大衆魚といわれていましたが、近年では少し様子が違ってきたような気がしませんか。ある年からイワシが、またあるときは秋刀魚が庶民の食卓から遠のいていくことがありませんか...
前回、魚類の種苗生産は初期飼育が大切なことを綴りました。 その中で初期餌料について少し触れましたが、今回はそのことについて綴ってゆきたいと思います。 魚類は、ふ化をした直後から数日間は口が開いておらず、外部からの餌は食べません。 お腹の下に卵黄があり、その栄養を摂って生活しています。 (※1 写真はふ化3日後のヒラメ仔...
全国津々浦々に、魚の人工種苗施設が存在します。 産卵した卵の受精、ふ化、そして仔魚飼育…現在、全て人の手に委ねた魚類や貝類、甲殻類の生産技術が確立しており、安定した種苗生産が可能になりました。 産卵した卵からふ化した仔魚は成長して養殖の商品サイズになるまで、もしくは公益事業で海に放流するサイズまで育てるまでの間、魚の数...
年々減少していたサケの漁獲に、明るい兆し。北海道大学や岩手大学では4年かけてサケの回帰率向上に取り組んできました。 サクラマスの稚魚にDHAやEPA、αリノレン酸を配合した餌を与え、母川への回帰率を調べ、回帰率向上の確率を高めることに成功しました。 両大学では3,4年後には実用化にこぎつけ、サケ・マスの漁獲量の安定化に...