さかなの知識 ヤンマーが養殖カキの出荷に乗り出した ヤンマーといえば農業機械のメーカーのイメージが強いですね。その農機メーカーが「海の畑も耕します」と養殖ガキの生産に乗り出しました。 農業機械の販売は、年々減る傾向にあります。国内の農機メーカーは沢山あり、このままでは農業機械メーカーとしての発展は考えられないようです。 そこでヤンマーは大分県漁協と協力して、自社ブランド... サカマ
さかなの知識 空と魚 函館上空に「MAIKAマイカ」、「ISARIイサリ」、礼文島上空に「KONBUコンブ」、房総半島南端上空に「CAVIAキャビア」、三重県上空に「ISEBIイセエビ」、沖縄沖合上空に「BASHOバショウカジキ」、「MIBAIミーバイ(クエ)」…日本各地上空に魚の名前。 何だかスパイの暗号みたいですね。 さて、この暗号は民... サカマ
さかなの知識 東京・大阪 握り寿司食べ比べ(その1) 只今、私は所用で大阪に滞在しています。 夜御飯は握り寿司を食べたのですが、いつも慣れ親しんでいる東京の握り寿司とはちょっと様相が違いました。 この違いは何だろうと、秋の旬のお魚にとろけながら色々と観察をしてきました。 まず、東京は「江戸前寿司」が握り寿司の基本ですね。 狭義の意味での江戸前寿司とは、「東京湾で獲れた魚介... サカマ
さかなの知識 ファストフィッシュということ 現代人は日々の忙しさから、食事においても簡便性と即食を求める人が増えています。又食事を準備するにも魚を焼くにおいが気になったり、もっと簡単に魚を食べたいという人もふえてきました。 水産庁では日本人の魚離れを憂慮し、官民共同で魚食の推進を図るべく、気軽に美味しく食べられてこれからの水産物の消費拡大に貢献すると認定した水産... サカマ
さかなの知識 高度一万メートルで食べる魚料理は何故ウマイ?機内食あれこれ 海外旅行に出掛けるとき、旅の最初の楽しみが機内食ですね。 腹ペコで搭乗して、離陸後暫くするとギャレー(台所)からいい匂いがしてきます。 気の早い私は、この段階でテーブルをセッティングして配膳される機内食を待ち受けています。 大概は肉料理と魚料理どちらかを選ぶかキャビンアテンダントが聞いてきますね。 私は肉料理をチョイス... サカマ
さかなの知識 ニシンと関西の深くて美味しい関係 京都、大阪に出掛けてうどん屋か蕎麦屋に入ると、必ずと言っていいほど「にしん蕎麦」がメニューにあります。 身欠きニシンの甘露煮がかけそばの上に乗っかっているものが出てきますが、これは旨いです。 素焼きした身欠ニシンを、醤油やみりんに砂糖を加えた汁で煮て照りを出しています。 長時間煮込んでいるため、骨も柔らかくトロトロとし... サカマ
さかなの知識 家政婦は見た!魚の死後硬直は鮮度を左右します。 子供の頃はテレビっ子でしたが、よく見ていたのは「刑事ドラマ」でした。 特に好きだったのが舘ひろし、柴田恭兵がクールに横浜市内を走り回って犯人を追い詰める「あぶない刑事」でした。 柴田恭兵さんに感化されて髪はジェルでリーゼントに固め、親に頼んでペラッペラの白いサマージャケットを買ってもらった高校一年生の夏。 ああ、今思う... サカマ
さかなの知識 ヒラメはいつ平たい魚になるのでしょう 先日、4回に渡り魚類の初期種苗生産についてお話しました。 ふ化したての仔魚は、シオミズツボワムシやワムシといった動物プランクトンを摂餌して成長してゆきます。 さて、ヒラメの初期種苗生産について少し触れましたが、ふ化したてのヒラメ仔魚は普通の魚の仔魚と同じような形状で水槽内を泳いでいます。※1 全く、成魚のヒラメの姿には... サカマ
さかなの知識 魚の初期種苗生産で大切なこと…仔魚の離乳食 その4 さて前回、前々回と渡り、種苗生産の仔魚の離乳食「シオミズツボワムシ」について綴りました。 シオミズツボワムシをもりもり食べて日に日に仔魚が大きくなってゆき、体の器官が発達してゆくのが顕微鏡で観察できます。 1㎜成長するたびにワムシの摂餌量は加速度的に増えてゆきます。 ヒラメの場合、ふ化直後は5㎜未満だった仔魚が2週間を... サカマ
さかなの知識 魚の初期種苗生産で大切なこと…仔魚の離乳食 その3 さて、前回では種苗生産に於いて、ふ化したばかりの仔魚の離乳食となる「シオミズツボワムシ」の培養について綴りました。 ワムシは種苗生産中では常に培養を続ける必要があります。 培養方法は何通りかあり、その種苗生産期間で最も適した手法が取られています。※1 オーソドックスな手法は「植え継培養」といい、培養水槽に海水を張り培... サカマ