さかなの知識 夏に食べたいお魚 マナガツオ まだ梅雨が明けていない関東ですが、7月に入り日差しが一段と強くなっています。 今日、横浜で今年初めてのセミの音を聞きました。 盛夏にあちこちから聞こえるセミの合唱はうだる暑さが相なって辟易としてしまいますが、季節の初物に出くわしたときは何はともあれ嬉しく感じてしまいます。 閑話休題、セミの音といえば関東はアブラゼミの「... サカマ
さかなの知識 鳴く魚(ホウボウ) 日が暮れて周りが暗くなるとき、海から「グワッグワッ」、「ボーボー」と不気味な音が聞こえてきます。 それまで穏やかな海の光景が一転して恐怖に感じてしまい、さっさと釣り竿を片づけて帰りたくなるものです。 そんなときに限って釣り竿にアタリがあるもので暗闇の中、恐る恐る釣り上げると真っ赤なホウボウが釣れました。 とても大きな鳴... サカマ
さかなの知識 クロマグロの名門水揚げ漁協の破たんとクロマグロの今後 今年5月、和歌山県那智勝浦町の「勝浦漁協」が経営難により破たん・解散となってしまいました。 漁業関係者の間では「全国で有数のクロマグロ水揚げ地なのに何故なのか!?」という驚きの声があちこちで聞こえます。 勝浦漁協は今年初めに400キロ級の超大型マグロを水揚げして話題になりましたが、全体の水揚げ量としては低下していました... サカマ
さかなの知識 今と違います。江戸時代の寿司あれこれ 昨日は助六寿司について、魚からかけ離れた記事になりました失礼をお許しください。 さて、江戸時代の寿司について気になるとのご意見をいただきましたので、本日はそんなお話を綴りたいと思います。 江戸町内での握り寿司は現在のファーストフードみたいなもので、発案された当初は岡持ちに入れて売り歩くスタイルでしたが、そのうち屋台が登... サカマ
さかなの知識 助六さまとお寿司のお話 人間シジューを過ぎると、食に対する嗜好が確実に変化しますね。 先日、かなり久々に某有名トンコツギトギトラーメン店(ニンニクマシマシのコールで有名なお店です)にて、一番小さいと言われるラーメンを食べましたが、胃もたれが凄すぎて。 三十代だったら大盛り、豚ダブルは余裕で食べられるクチだったのですが…。 多分、今年は横浜家系... サカマ
さかなの知識 この夏、京都に出掛ける人必見!舞鶴で岩牡蠣食べましょう! 夏の京都市内は7月の八坂神社祇園祭、8月の若宮八幡宮大祭、大文字五山の送り火など様々なイベントが目白押し、日本の夏の文化を存分に楽しめます。 なかでも八坂神社祇園祭では、鱧は神様にお供えされます。 昔の京都は交通の便が悪く、しかも夏は猛烈な暑さ、大阪湾周辺や日本海側から水揚げされた魚を急いで持ってきても、道中で次々と魚... サカマ
さかなの知識 東京に「お嬢サバ」がやってきた! 今月2日、鳥取県より試験生産中の「お嬢サバ」というブランドマサバが東京に向けて初出荷されました。 このインパクトがある名前、悪い虫が身に付かない様にという願いが込められているのですが、一体どういうことなのでしょう。 また「お嬢サバ」が誕生した背景や、今後の本格的生産に向けた取り組みについて綴ってゆきたいとおもいます。 ... サカマ
さかなの知識 江戸時代の魚のお話 さて唐突ですが、私と妻は「常磐津」という邦楽を嗜んでおります。 常磐津とは江戸時代に生まれた三味線音楽で、歌舞伎や日本舞踊で欠かすことのできないものであります。 歌舞伎の演目と同様、物語に沿って情景を語り、曲中に登場する人物の声色(こわいろ)で台詞がある素浄瑠璃というものに、中棹三味線で伴奏します。 有名なものでは足利... サカマ
さかなの知識 漁業無線(人命救助の橋渡し) その2 平成25年3月11日、日本周辺における観測史上最大規模の東日本大震災が発生した日の釜石市漁業無線局での出来事です。 沿岸にある釜石漁業無線局の窓の外では、津波が襲来により多くの船が津波に飲み込まれ、集落が流されてゆく姿を目の当たりにしていました。 局内は無線局職員、命からがら避難をした近隣の高校生や住民で溢れかえってい... サカマ
さかなの知識 漁業無線(Radio GA GA… 沖と陸を結ぶ懸け橋 )その1 本日のタイトルにクィーンの名曲を取り入れました。 個人的にはクィーンはこの「Radio GA GA」が一番好きですねぇ。 「何でか!?」とお思いの方もいらっしゃることでしょうが、ご安心ください。 ちゃんと理由がございます。 ざっくりと訳しますが、曲中に「ラジオの時代は過ぎてしまったけど、君は古き良いものなんだ。いなくな... サカマ