アワビにも色々種類がありまして…マダカアワビ


夏の日差しにとろけてしまっている今日この頃ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
8月、9月とこれから更に暑い日が続きます。
しっかりと栄養を摂って夏バテしない様にしたいものですね。
さて夏に食べたい魚介類のひとつにあるものがアワビです。
旨さ、大きさ、そしてお値段も王様級のアワビ、おいそれと簡単に手が出せないですね。
そもそも魚屋さんに置いていることがマレですからね…高すぎて。
しかし餌を沢山食べて身が大きくなって一番旨いのは夏、これは一回は食べておきたいところ。
世界にはアワビの種に属するものは100種類ありますが、日本に生息する主なアワビはマダカ、クロ、エゾ、メガイの4種類です。
最も大きいものはマダカアワビで、クロアワビの最大サイズ20センチより大きな個体が存在し、重さは1キログラムを超えます。
ときに25センチ以上の超大型マダカが水揚げされます。
主に房総半島より南の岩礁域に生息しており、高く膨らんだ貝殻の形と盛り上がった呼吸孔の形が特徴的です。
煮付けや蒸しなど熱を通したときの旨さといえば天下一品、まさに極上の美味しさです。
しかし国内で流通しているアワビの1%程しか数はなく、キロ単価2万円を超えることが珍しくないという雲の上の存在。
一般的な流通経路に乗ることは全くなく、水揚げされたマダカはもっぱら有名高級料亭や割烹、寿司屋などに流通されます。
千葉県外房の大原産のマダカアワビが最も有名で、1885年(明治18年)漁港より10km沖合に「器械根」と呼ばれる大漁場が発見されました。
翌年は750トンもの水揚げがあったが4年後には4トンしか獲れませんでした。
以後資源量は回復して、50~100トン程度の年間水揚げで推移していましたが、1960年頃から増加して1970年には360トンを記録するものの、以後はまた急減してしまいます。
そして1994年(平成6年)以降禁漁が続いているのが実情です。
最近では神奈川や千葉の水産試験場でマダカアワビの種苗生産試験が行われています。
マダカアワビで最も旨い料理法は酒蒸しです。
水と酒を半分で蒸して、ゆっくり冷ませるのがコツです。
すると柔らかいのにしなやかな歯ごたえを楽しめ、濃厚な旨みと甘味がじわじわと口の中に押し寄せます。
山梨県甲府市の名産品「煮貝」は江戸時代、駿河の国で獲れたアワビを醤油に付けて馬で甲斐の国に運ばれていたことが由来です。
運ばれる間に醤油の味わいと馬の体温で風味の良い煮貝ができたとのことでした。
一度でいいからマダカアワビを存分に食してみたいものであります。
画像出典元:http://sumeshiya.com/blog/2015/08/post-512.html

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