寒くなると食べたいもの、魚介類ファンの皆様にとってカニは外せませんよね。
眼鏡を曇らせてカニすきを突きつつ、熱燗を煽る…そしてたらふく食べたあとは温泉だ。
あぁ、いいなぁ…想像するだけでヨダレが垂れてきてしまいますが、なかなか簡単に叶う夢ではない。
せめてものの慰みに旅行代理店の店頭にあるカニ尽くしツアーのパンフレットを眺めつつ、疑似温泉カニ旅行へ出掛けるのです。
来年こそは行きたいなぁ…。
さて11月6日、鳥取県では松葉ガニ(ズワイガニのオス)漁が解禁となりました。
翌7日には水揚げされた松葉ガニの初競りが県内各地の漁港で行われ、鳥取漁港では甲羅の幅が14.5センチ、重さ1.28キロのカニが何と130万円という高額で落札されました。
昨年の落札最高金額がおよそ70万円でしたので、今年はおよそ2倍の値段が付いた訳ですね。
勿論、カニ1杯130万円という今回の金額は史上最高の記録です。
思わずワタクシはグラム単位幾らか計算してしまいましたよ…グラム単価1,015円。
このカニを落札したのは同市内で仲売業を営んでいる中村商店の中村俊介社長で、10月21日に発生した最大震度6強の鳥取地震の影響により県内のホテルや旅館がキャンセル続出の痛手を被っており、少しでも鳥取県の観光と復興PRに繋がればとの想いがあったのでした。
日本沿岸では山陰・北陸・東北・北海道の比較的深い水域に生息するズワイガニは冬場の食の味覚としては勿論のこと、観光資源としても欠かせない存在です。
鳥取を含む山陰地方では地元で獲れた国産ズワイガニのオスを“松葉ガニ”と呼び、特別な存在のカニとして流通されています。
松葉ガニの間でも大きさや重さによってランクが定まっており、鳥取県では甲羅幅13.5センチ、重さ1.2キロ以上のものは“五輝星(いつきぼし)”と呼ばれる最高級ブランドに認定されます。
今回超高値を付けた松葉ガニは“五輝星”のプリンス的存在だったのですね。
気になるのはこのプリンスの処遇ですが、落札をした中村社長の好意で当面の間、県内の水族館「県立とっとり賀露かにっこ館」で展示されることになりました。
展示開始日、水槽の前で県知事による挨拶がありましたが、地震の復興のシンボルとして、また鳥取は元気だという県外の観光客に向けてアピールを発信したいと述べました。
そして「苦しいときのカニ頼み」というダジャレを言ったのは皆さんナイショです(笑)
もし機会があれば、このプリンスに出掛けて商売繁盛やら金運向上の願掛けをしては如何でしょうか。
ワタクシは是非行きたいです、来年はお金持ちになって蔵立てるぞと。
画像出典元:http://toshigokachan.com/kani/
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