震災復興の足跡・宮城県女川の全自動冷凍冷蔵倉庫完成


東北各地に未曾有の被害を与えた東日本大震災から5年と7カ月。
大地震で壊滅的な被害を受けた女川は、水産の復興に全力を注ぎました。
そして今では街は活気を取り戻し、年間水揚げ額が震災前よりも増加しています。
震災前の年間水揚げ額が80億円でしたが、現在では88億円に達しています。
現在、三陸沖の好漁場で獲れた沿岸漁業のサンマ、カツオ、水面養殖で育ったカキ、ホヤ、ギンザケなど沢山の海の幸が女川の港に水揚げされているのです。
9月28日、宮城県女川の「女川水産加工協同組合」では総事業費14億1,200万円をかけて、鷲神浜地区に建設していた「水産物鮮度保持施設」という巨大な全自動冷凍冷蔵倉庫の竣工式が執り行われました。
式には水産・地元関係者約50人が出席して、神事を行い、組合の今後の更なる発展と水産の復興を祈りました。
震災の翌年に女川魚市場買受人協同組合では20億円を投じて、中東より「マスカー」という大型冷凍冷蔵庫を設置して、女川の水産業復興に役立てました。
そして、水産加工協同組合の冷蔵倉庫も大地震の津波により全壊してしまいましたが、今年になって、より大型で最新悦の設備を搭載して再建する運びとなりました。
10月より倉庫の稼働をしており、女川港に水揚げされた魚介類など水産物の保管がなされています。
鮮度維持が命の水産物加工業は町の基幹産業であり、更なる女川の発展のためにこの冷凍倉庫の活躍が期待されています。
施設の再建にあたり、旧施設があった石浜地区に計画をしていましたが、沈下した地盤の復旧に相当の時間が掛かることが判明したため、
鉄骨2階建て、床面積は約1,680平方メートルの広さを誇り、全自動冷凍冷蔵庫は零下30度を保つことで水産物の鮮度を守ります。
この倉庫の隣の建物には1階には荷捌き場、凍結庫、2階は管理室や休憩室などを設けています。
そしてこの倉庫の目玉となっているものが、入出庫の完全自動システムです。
管理室のコンピュータ操作により、あらゆる荷物を任意の位置に出し入れができるのです。
倉庫内には1トンパレットが収容できる棚を2,520脚設置して、各棚と出入り口をレールで繋いでいます。
完全自動の機械化により入出荷のスピードが格段に向上して、そして省力化、コスト削減に繋がることが期待されています。
画像出典元:http://colocal.jp/topics/think-japan/tohoku2020/20121018_12746.html

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