子供の頃テレビっ子だった自分は、最近になってテレビを見る機会が非常に少なくなっていることに気付きました。
今、流行りのコンテンツを見ることがしんどいと思うにつけ、すっかり自分は年を取ったんだとつくづく感じてしまいます。
さて、皆さんは何度も見たいテレビ番組というものはありませんか?
私が今でもたまに見返したくなるものが、「水曜どうでしょう」を筆頭に数番組あります。
その中のうちのひとつに「ベーリング海の一攫千金(原題:Deadliest Catch)」というアメリカのドキュメンタリー番組があります。
ディスカバリーチャンネルで2005年から放送されました。
ベーリング海で繰り広げられるカニ漁の人間を追った番組で、現在までに9シーズンが作られました。
なお、日本国内向けの放映では2011年10月から第7シーズンが放送されています。
彼らの漁場となるのは極東ロシアとアメリカ・アラスカ州、そして北極圏に挟まれたベーリング海です。
冬場は猛烈な風が吹き荒れるベーリング海には、壁のようにそびえ立つ10メートル以上の波が踊り狂っている冬に、タラバガニとズワイガニの漁解禁を迎えます。
アラスカのカニ漁師たちは、激しい自然の抵抗とも言える壮絶な海原に出向きます。
激しい風に翻弄されて、木の葉のように揺れている船の甲板には高波が押し寄せる中、漁師たちは20時間以上も不眠不休でカニ籠を海から取り上げます。
何故、漁師たちはそこまでしてベーリング海に出てゆくのか?
アメリカではタラバガニとズワイガニの漁獲割当量が厳しく管理されており、漁ができる期間は数週間しかありませんが、この限られた期間の中でカニ漁船は数千万円、ときには億単位の水揚げ高を得ることができます。
乗組員の給料も当然高く手取りは1000万円以上、数週間の労働でアメリカの平均的サラリーマンの年収よりも稼ぐことができるのです。
しかし数週間でそれだけ稼ぐとなると、目の前に降り立つ巨大なリスクに立ち向かわねばなりません。
毎年、沢山のカニ漁船が転覆して数十人の命がベーリング海に呑み込まれてしまいます。
そして冬場は氷点下以上に気温が上がることがないベーリング海は強烈な風や波以外にも、すぐに甲板を覆ってしまう厚い氷や、波間に浮かぶ巨大な流氷にも戦わなければなりません。
激しく揺れる船内で朝も夜もぶっ通し、不眠不休で行う漁仕事は、自分が並大抵以上の体力を持っていると自信があっても精神的に負けてしまうほどです。
カニ漁師という強い自信とプライドがあり、超人的なタフさを持った人のみが今年もベーリング海の底にあるお宝を見つけることができるのです。
画像出典元:http://blog.livedoor.jp/sazu_kankou/tag/%E9%A6%99%E4%BD%8F%E3%82%AC%E3%83%8B
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