魚に関することいろいろ

さんまあれこれ その3


先日、根室の棒受け漁の記事にて8月下旬よりサンマ漁が始まることを綴りました。
丁度いま、北海道沿岸の海ではサンマの水揚げが続いており、漁港や市場は獲れたてのサンマで一面が覆われていることでしょう。
新鮮なサンマの黒々した背中、白く光った銀色の腹が朝日に受けて輝いている光景が想像できます。
我々の生活の中で馴染みが深いサンマですが、生息について未だ解明されていないことが多いミステリアスな魚なのです。

元来サンマは冷たい海を好む魚と言われていましたが、北太平洋を中心に日本海、オホーツク海、極東ロシア沿岸、アメリカはアラスカからメキシコ沿岸にかけてと広い範囲に生息しています。
季節によって世界的な海域を回遊する魚としておりますが、回遊経路は十分に解明されていません。
かつてサンマは北西太平洋群、中央太平洋群、東部太平洋群の3つのグループに分かれると見られていましたが、実際のところ分布に明確な境界がない連続した生息が見られ、遺伝子解析の結果明確な違いがないことが判明しています。

日本沿岸に生息しているサンマは夏が終わりに近づいた8月後半になると、産卵をするため寒流の親潮に乗って日本の沿岸へ移動を始めます。
回遊移動を開始する前のサンマはまだ身にそれほど脂が乗っていませんが、産卵期が近づくにつれて積極的に動物性プランクトンを摂餌して栄養を蓄えます。
餌を食べ続けてゆくうちに、サンマの身には脂がぎっちり付いてくるため旨味が増します。

10月を過ぎると太平洋を南下するサンマの群れは千葉県の銚子沖、11月になると高知沖まで南下します。
日本海側方面にもサンマは回遊をする群があり、日本列島を囲うような感じで回遊をしているのです。
昔は太平洋を南下してきたサンマ群は相模湾を過ぎるころには殆ど産卵が終っている個体が多いため、この頃に獲れるサンマは脂が少なって、身が痩せているという見方が通説でした。
サンマ漁を行う漁師さんは産卵期直前の丸々肥えたサンマを狙い、北海道沿岸や三陸沖、銚子沖が主な漁場であることは昔の通説はあながち間違えではないと言えますね。

数十年昔のことですが北海道や三陸、外房で全く産卵の気配を見せず、卵を持ったメスが高知沖まで現れたという記録がありました。
現在では日本の南方の漁場は黒潮本流の南側にあることが判明しており、この付近でふ化した個体は親潮に乗って日本列島を北上するのです。

画像出典元:http://blogs.yahoo.co.jp/yoshi123_4100/66955410.html

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