春のトビウオ。春トビ!

トビウオ(飛魚)は、地方によって、アゴ(長崎・福岡・島根・鳥取・能登)、トビ(関西)、ウズ(三重)、ツバクロ(石川)、フルセン(紀州)、タチョ(富山)、マイオ(焼津)などと呼ばれて親しまれています。
トビウオは、なんといってもタタキや刺身で食べるとおいしい魚です。

トビウオといえば飛翔(ひしょう)ですが、『和漢三才図会』に、「3~4月頃、群れ飛び、その時に水上30cmばかりを離れて飛ぶが、のちに水に没し、再び空中に飛ぶ」と示されています。
飛翔(ひしょう)は、何かに驚いたり外敵に追われて逃げる時、または光に向かって飛ぶ時の行動だと言われており、その能力は普通、海面スレスレであるが、『魚の博物事典』(末広恭男)によると、高さ10m、距離400m、滑空時間42秒、時速70kmという記録もあるそうです!

飛び方も、尾びれの振りで左右方向を自在に変えることが可能。胸びれをパッと広げ、尾びれをキックして推進力をつけて、空中に飛び出します。鳥の翼のようにバタつかせるのではなく、グライダーの様に飛行する。
また、体を軽くするため、食べたものが早く消化されるよう、腸も短く出来ています。

漁期は5~7月に浮き刺網、定置網、すくい漁(伊豆七島)で漁獲します。

浮き刺網・・・トビウオの性格をうまく利用した方法で、海面から深さ5mくらいの所に長い網を設置し、勢いよく泳いでくるトビウオが網に刺さるという仕掛け。網目より小さい魚は網をくぐり抜けるので、一定のサイズのトビウオが獲れます。

すくい漁・・・暗闇の中で集魚灯を点灯すると、トビウオがいっせいに泳いでくる。このタイミングを見計らって舷側に網を投入すると、突進してきたトビウオはたちまち網の目に突き刺さる。異常に気付いて反転するトビウオを船の上からタモですくう。これもトビウオの性格を利用した漁法。

淡白な白身の魚なので、鮮度の良いものは刺身にします。
ここでの薬味はやはりショウガがお勧めです!
また、タタキにして、擦った長芋や細かく切ったオクラをのせ、タルタル状にし、ショウガ醤油で食べるのも大変美味しくお勧めです!
是非、お試しください!

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