新幹線開通で北陸冬の味覚で意気盛ん


冬の味覚ズワイガニ漁が11月6日解禁になりました。3月の北陸新幹線開通に伴い、一挙に北陸がクローズアップされましたね。

東京から金沢まで2時間台で結ばれることになり、関東からの人の流入が圧倒的に多くなることでしょう。逆に関西方面からは、北陸が一歩遠のいた感があります。

北陸新幹線開通に伴って、大坂―富山への直行列車がなくなってしまったようです。一部区間では以前より不便になったと聞きます。おかげで高速夜行バスがクローズアップされたようです。

関西では北陸新幹線への関心は、敦賀―大阪間の開業時期とルートが関心の中心となっています。「小浜ルート」「湖西ルート」「米原ルート」の3案あるようですが、いずれもまだ決まっていません。

そんな中、首都圏の観光客が求める北陸のズワイガニに、熱い視線が集中しているようです。地元ではブランド化したカニのPRに知恵を絞り、商機の到来に意気込んでいます。

石川県では「加能ガニ」のブランドで、オスのズワイガニを売り出しています。この加能ガニの由来は、「加賀から能登まで県全体でブランドを作る」との願いが込められています。

加能ガニはこの10年間で着実に認知度を高めており、平均単価も3千円を超えるようになったと県の漁協関係者は話しています。

隣の富山県では「ベニズワイガニ」が9月に解禁され、秋から春に向けてのカニ市場の集客の要となっています。「甘みが強く、値段もズワイガニの半分以下」とあって人気は根強いものがあります。

福井県では今年から最上級ランクの「越前ガニ」に「極(きわみ)」と名付けた新ブランドが登場しました。福井県には新幹線は伸びていませんが、波及効果を期待しているようです。

北陸3県から西に目を移すと、そこにもズワイガニの名産地があります。日本海の丹後半島から島根県沖に生息している「松葉ガニ」です。関西でのカニのスポットです。

松葉ガニはその産地によって違った呼び名があります。京都府京丹後市「間人ガ二」、兵庫県城崎の「津居山ガニ」、鳥取県「松葉ガニ」と呼ばれる日本海のズワイガニたちです。

今年の冬は日本海側がヒートアップしそうですね。北陸の越前ガニ、山陰を中心とした松葉ガニ。呼び方が違うだけでどちらもズワイガニに変わりはありません。

特に今年は北陸新幹線開通のため、首都圏からの観光客が北陸に、わんさと押し寄せそうですね。同じ時期に関西では松葉ガニを求めてこれまた観光客が押し寄せることでしょう。

関西では2023年の金沢―敦賀間の新幹線開通を待ち望んでいます。首都圏でも同じように考えているかもしれません。

 

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