そもそもアカヤガラってどんな魚?
アカヤガラとは、トゲウオ目ヤガラ科に属する魚の一種です。
2022年1月に日本テレビ『ザ!鉄腕!DASH!!』で取り上げられ、話題となりました。
番組内では関東で漁を行っていましたが、世界中の暖かい海に生息し、日本でも北海道から南日本まで、広い範囲で水揚げされる魚です。
アカヤガラは漢字表記では「赤矢柄」と書き、その名前は体の色が「赤」いこと、体の形が「矢柄(矢の棒の部分)」に似ていることに由来します。
標準的な大きさで体長1m、大きなものでは2mにもなる細長い体をもち、口の部分と尻尾の部分が長く伸びています。
かつてはアカヤガラの口の部分を乾燥させたものが、ぜんそくや腎臓病のための漢方薬の成分として利用されていました。
名前に「ヤガラ」がつく魚には、アカヤガラより小型で体が青い「アオヤガラ」、体長約15cmで可愛らしい「クダヤガラ」、縞模様がきれいな「ヘラヤガラ」などがいます。
アカヤガラに負けず劣らず、個性豊かな魚たちです。
アカヤガラの値段相場はいくら?
アカヤガラは日本各地に生息していますが、スーパーマーケットで見かけることはほとんどありません。
なぜなら、アカヤガラは「超高級魚」だからです。
アカヤガラは脂がのった上品な白身をもち、骨からも美味しい出汁が取れるため、主に料亭などで使用されています。
また、体の大きさに対して可食部が少ない魚であることが、その価値に拍車をかけています。
通信販売での価格
アカヤガラは体長が大きいものほど価格が上がる傾向にあり、通信販売では、
・500g未満…1kgあたり600円~
・500g~1kg程度…1kgあたり1,300円~
・1kg以上…1kgあたり2,000円~
となっていることが多いようです。
冷凍の切り身の場合は、2~3切れ1,000円程度で販売されています。
豊洲市場での価格
豊洲市場では毎年8月~2月にかけて、アカヤガラの卸売価格が高騰します。
2021年で一番高価だった月は8月で、1kgあたり平均1,760円で取引されていました。
それに対し、最も価格の低い2021年6月は、1kgあたり平均826円となっています。
1kgあたりの卸売価格は高級魚とは思えないかもしれませんが、アカヤガラは可食部が全体長の3分の1以下であるため、十分に高価な魚であると言えます。
アカヤガラの旬の時期はいつ?
アカヤガラは、秋から冬にかけて旬を迎えます。
冬に産卵期を迎えるため、産卵直前の、脂ののりが良くなった時期が一層美味しいのだそうです。
実際に豊洲市場でも、この時期に卸売価格が高騰しています。
しかしながら、アカヤガラは1年を通して味が落ちず、高い値段で売買されている魚です。
アカヤガラはどのような調理方法で楽しむことができる?外食の値段は?
高級魚であるアカヤガラは、可食部が少ないこともあり、余すところなく味わいたいですよね。
ここでは、1匹のアカヤガラを味わい尽くす調理方法をお伝えします。
刺身と肝醤油
まずは、アカヤガラの白身を刺身にして食べることをおすすめします。
上品でありながらも、脂がのった白身の味わいを楽しめますよ。
また、アカヤガラは肝も絶品です。
普段は醤油にわさびを溶くことが多いかと思いますが、ひと工夫して、アカヤガラの肝を醤油に溶かした肝醤油で食べてみてはいかがでしょうか。
あら汁
アカヤガラの刺身のあとは、残った部分であら汁を作ってみましょう。
骨や細切れの身から濃厚な出汁がでて、ホッと温まる一品です。
白ご飯や刺身とあわせて、定食風にして食べると贅沢ですね。
洋風に調理するのであれば、白身部分をムニエルやポワレに、余りの部分をコンソメスープにしてはいかがでしょうか。
アカヤガラは体がぬめりに覆われており、尾びれ付近に棘もあるため、調理に手間がかかる魚です。
外食する場合、取り扱っている店が少なく、刺身盛り合わせのうちの一種として提供されることが多いため、料金については一概に言うことが出来ません。
しかしその分、アカヤガラを味わう感動はひとしおです。
調理する場合も外食する場合もなかなかお目にかかれない魚ですので、アカヤガラを見つけたときはぜひ、機会を逃さずに味わってみてくださいね。
アカヤガラの値段についてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、サカマでは以下のトピックについてご紹介してきました。
- そもそもアカヤガラってどんな魚?
- アカヤガラの値段相場はいくら?
- アカヤガラの旬の時期はいつ?
- アカヤガラはどのような調理方法で楽しむことができる?外食の値段は?
サカマでは、魚に関する様々な情報をご紹介しております。
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