そもそもアカメってどんな魚?
アカメとは、スズキ目アカメ科に分類される魚の一種です。
西日本の太平洋沿岸部に生息する日本の固有種で、主な生息地は高知県と宮崎県です。
成魚は全長1mを超え、重さは30kg以上にもなる大型魚であることから「日本三大怪魚」の一種とされています。
アカメは背は銀色で腹部は白く、頭から背にかけて大きく盛りあがる体高の高い魚で、口は下あごが上あごよりも出ています。
暗闇で光が反射すると目が赤く光ることからアカメ(赤目)といいます。
アカメは「幻の魚」として釣り好きの人たちにも人気です。
しかし、主な生息地のひとつである宮崎県では2006年から指定希少野生動物に指定されているため、釣ることが禁止されています。
現在は高知県のみ釣ることができますが、保護を目的とした注目種に2017年に指定されました。
個人で釣ったアカメは、再放流することが原則となっています。
このようにアカメは大変希少な魚なのです。
アカメはまずい?どんな味がするの?
あまりお目にかかることのないアカメの味は「まずい」と言われることがあるようですが、どうなのでしょう?
本来アカメは白身魚の淡白な味わいと、肉厚で食べこたえのある身が特徴的な魚です。
しかし、アカメは主に浅い沿岸部や河口、汽水域に生息してるため淡水魚のような臭みを感じやすいということと、大型であるということが「まずい」と言われてしまう原因になっているようです。
そのためアカメを食べる際には、血抜きやぬめりをよく洗い流すことが大切です。
鱗も硬く、ぬめりが多いアカメはこのぬめりが臭みの原因のひとつと考えられています。
下処理を適切に行うことで美味しく食べることができます。
そして大きさがとても重要なのです。
怪魚として大きいことが釣り人に人気のアカメですが、実は1mを超える大型になると味のしまりが悪くなり、食用には向いていないとされています。
食用に最適なのは、全長50〜70cmほどの中型です。
この大きさですと、刺身など生で食べられることが多いです。
身のしまりも良く、ほどよい脂がのっていますので、うま味を感じることができます。
食感はしっかりしているため、やや薄く切ることで食べやすくなります。
80cmを超えるものは生のままですと身崩れがしやすいため、火を通す調理に向いています。
火を通すことで身のしまりが良くなり、白身魚特有のあっさりとした味わいになります。
身はふっくらとしていますので、煮物やムニエル、揚げものなどに適しています。
食べる大きさを選ぶことがアカメを美味しくいただくポイントです!
市場で売られているアカメの大きさをみて、どのように調理して食べるかを考えるのも楽しみですね。
アカメが美味しい旬の時期はいつ?
希少なアカメを味わえる旬の時期とは一体いつなのでしょうか?
実はアカメは未だ生態が不明な点が多い魚なのです。
稚魚が確認できる時期が春から秋にかけてであるため、産卵は6〜8月の夏期とみられています。
そのため、産卵前の食性が活発になる4月〜7月の春から夏が旬の時期になります。
市場では6月頃から見かけることができます。
産地によって味にも変化があるようですので、食べ比べてみるのもいいかもしれませんね。
アカメを美味しく食べることができるレシピは?
アカメは、淡白な味のため好みがわかれるとも言われています。
そんなアカメを、美味しく食べるには?
アカメのうまみを引き出すおすすめのレシピをご紹介します!
アカメを見つけた際には是非参考にしてみてください。
アカメのカルパッチョ
シンプルに刺身で食べるのもおすすめですが、洋風の味付けも合うアカメのカルパッチョをご紹介。
アカメは生食する場合は皮が分厚いため、引いていただく方が食べやすくなります。
1:おろしたアカメをよく水で洗い、薄めにスライス。
2:塩を振って馴染ませ、余分な水分を拭き取りお皿に並べます。
3:オリーブオイル、すりおろしたニンニク、胡椒、レモン汁を混ぜたソースをスライスしたアカメにまわしかける。
4:かいわれ大根とピンクペッパーを散らして完成。
冷蔵庫に入れて少し味を馴染ませてから食べると美味しいですよ!
アカメの煮付け
火を通した調理では煮付けが美味しいアカメ。
アカメは煮込んでも身が崩れにくい魚です。
骨が大変太く硬いため、食べるときは身が剥がれやすく大変食べやすいです。
分厚い皮と太い骨からいい出汁がでます。
1:内臓や鱗を取り除き、お腹のなかや身を水で丁寧に洗ってからお湯をかけて霜降りにする下処理を行います。
アカメは鱗が硬く、ぬめりも多いため下処理が重要です。鱗や血合いを丁寧に洗い流してください。
切り身の場合は水で洗ったあと、霜降りにします。
2:鍋に醤油・みりん・酒・砂糖・水を入れて煮立たせます。
3:鍋に入れた調味料が煮立ったら下処理をしたアカメをそっと鍋に入れ、上にスライスした生姜を乗せます。
4:落とし蓋をして10分〜20分ほど煮れば完成です。
切り身の場合は10分〜15分ほどで完成です。
肉厚で食べごたえのあるアカメ。
他にもムニエルやポワレなどの洋風にしても美味しくいただけます。
お好みに合わせて、いろいろな調理方法を是非試してみてください。
アカメの味についてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、サカマでは以下のトピックについてご紹介してきました。
- そもそもアカメってどんな魚?
- アカメはまずい?どんな味がするの?
- アカメが美味しい旬の時期はいつ?
- アカメを美味しく食べることができるレシピは?
サカマでは、魚に関する様々な情報をご紹介しております。
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