
そもそもグレってどんな魚?
グレとは一般的にメジナと呼ばれることが多く、九州ではクロとも呼ばれています。
日本各地に生息していますが、スーパー等で見かけることは少ないかも知れません。理由としては定置網に入った時に出回る程度で流通が少ないためですが、釣り人には大変人気な魚の一つです。強烈な引きが釣り人を虜にするようです。
グレの値段相場はいくら?
グレはスーパー等で見かけることが少ないため、「グレという魚の値段が分からない」という方が多いのではないでしょうか。市場や通販で販売されている値段を比較してみました。
【2021年 一般的な市場でのグレの価格】
時期によって違いますが、1キロで1500円ほどのようです。
例えばある市場の5月で他の魚と比較すると、
タイは1キロ1700円
ブリは1キロ1300円
となっているので、これらの魚と同じ価格帯ということになります。
【2023年 通販でのグレの価格】
小売店ではなかなか見かけないので、購入したい場合は通販を利用するという選択肢もありますね。漁港から直接買うことができるので新鮮なグレが手に入ります。しかし、あまり気軽に取り寄せられる魚ではないかも知れません。
理由の一つは値段。天然のグレを取り寄せようとすると、1キロ3000円ほどします。送料を入れると4000〜5000円になります。
もう一つは流通の不安定さ。グレを狙って漁をする漁師さんはいないので、他の魚に混じって定置網に入ってきたものを販売することになり、常に流通しているわけではありません。「運が良かったら手に入る」というある意味貴重な魚です。
近年では養殖のグレもあり、そちらですと1キロ1600円程です。
釣り魚としては大変メジャーなので、釣り好きな人であれば一度は狙ったことがあるのではないでしょうか。グレは撒き餌を使って釣るスタイルが多く、撒き餌の値段は一袋500〜1000円です。もしこれで目当てのグレが釣れるのであれば、十分に元が取れますね。
グレの旬の時期はいつ?
旬は海水温が下がる11月〜2月ごろです。
グレは一年中日本の周辺に生息していますが、夏のグレはあまり美味しくないと言われています。グレは夏は甲殻類など動物質のものを捕食するため磯臭くなるためです。水温が下がると海苔など植物質のものを捕食するので臭みがなく、冬の方が脂がのって美味しくなります。
グレはどのような調理方法で楽しむことができる?外食の値段は?
グレは基本的に淡白な白身なので、比較的どんな料理でも美味しく食べられます。
もし旬の時期に新鮮なグレが手に入ったなら、ぜひ刺身で食べてみてください。脂がのっていますがしつこくない上質な脂で、甘味があってとても美味しいです。
刺身が心配であれば、塩を振って焼き魚にするのがオススメです。焼き魚でもグレの上質な脂が味わえます。
小さい個体で捌くのが大変なら煮付けにしましょう。頭や骨からの旨み成分が出るので、煮汁まで美味しくいただけます。
魚が苦手な人は竜田揚げにすると魚の臭みを感じずに食べることができます。
グレを専門に扱っている料理店はなかなかないので、外食で目にする機会は少ないですね。
「焼き魚定食」や「煮付け定食」で、たまたまその日の魚がグレだった、ということがあったらラッキーです。そういった時は「たくさんグレが水揚げされた」という場合が多いので、比較的安い料金で食べられるはずです。
グレの皮霜造り
新鮮なグレが手に入った時にオススメです。皮と身の間にある一番美味しい脂を余すことなく食べられる調理法です。
<用意するもの>
グレ:好きなだけ
熱湯、氷水
<作り方>
① グレを捌き、皮は残したままサクの状態にします。
(皮に鱗が残っていたら食感が悪くなるので、丁寧に取り除きましょう)
② 傾斜をつけたまな板に①を乗せ、その上にキッチンペーパーを乗せます。
③ ②のキッチンペーパーの上から熱湯をかけます。
皮が縮んで反ってくるので、そこでやめる。身に熱が入りすぎないように!
④ ③をすぐに氷水につけて身をしめます。
粗熱が取れたら水分を拭き取って冷蔵庫で冷やしましょう。
⑤ 刺身用に切って皿に盛る。ポン酢などお好みの調味料をつけて食べてください。
アクアパッツア
焼き魚や煮付けに飽きたら、ぜひアクアパッツアに挑戦してみてください。簡単でシンプルなのに、濃厚な魚の旨みを感じる逸品です。
<用意するもの>
グレ:フライパンに入るだけ
ニンニク:1カケ(みじん切り、またはスライス)
オリーブオイル:大さじ2
アサリ:8個程度
プチトマト:8個程度
白ワイン(料理酒でも可):大さじ2
水:100〜150cc
<作り方>
① グレの鱗と内臓をとる。身に十字の切れ目を入れて、塩をふります。
② フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて弱火で香りを出し、香りが出てきたら①を入れて焼き付けます。焦げ目がつくぐらいよく焼いた方が美味しいです。
③ 焼き色がついてひっくり返したら、アサリを投入。
その後白ワイン(料理酒)を入れてアルコール分を飛ばします。
④ 水、プチトマト、を入れ、アサリが開くまで蓋をして蒸し焼きをする。
⑤ アサリが開いたら蓋を開けて、少し煮汁を煮詰めます。
その時にお玉で煮汁をグレにかけながらやるとより味が染み込みます。
⑥ 煮汁の味見をして、必要なら塩胡椒で味を整えて出来上がり!
グレの値段についてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、サカマでは以下のトピックについてご紹介してきました。
- そもそもグレってどんな魚?
- グレの値段相場はいくら?
- グレの旬の時期はいつ?
- グレはどのような調理方法で楽しむことができる?外食の値段は?
サカマでは、魚に関する様々な情報をご紹介しております。
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