サンマあれこれリターンズ その2

前回はサンマの資源量が年々減って来ていることを綴りましたが、今回はより具体的に説明してゆきたいと思います。

元来、サンマは年ごとの漁獲量変動が大きいもので常に豊漁と不漁を繰り返していました。
1981年(昭和56年)は不漁の年で15万トンとちょっとの水揚げしかありませんでしたが、翌年以降徐々に年間水揚げ量が増えてゆき、9年後の1990年(平成2年)には30万トンを超える水揚げを記録しました。
1990年をヤマに、翌年以降は徐々に水揚げ量が減り始め1999年(平成11年)には15万トンを切り、今度の10年後2009年(平成21年)には35万トンを突破しました。
このように概ね10年周期でサンマの水揚げ量の増減が見てとれます。

サンマは夏の終わりに日本近海へやって来るもので、その直前の7月頃にはまだ日本の遥か沖合を回遊しています。
毎年の漁獲量は日本の沖合にいるサンマがどれだけ沿岸にやって来るのかということに左右されます。
海にいるサンマの量を「資源量」、日本近海にやって来る量を「来遊量」と呼び、毎年6月、7月に海洋研究・教育機構東北区水産研究所では水産庁の委託を受けて日本近海から北太平洋のほぼ中央、西経165度の位置までサンマ資源量の調査をしています。
そしてこの調査結果に過去の魚群の動きや海流データを加味して、本年度のサンマ来遊量を推定します。

毎年8月以降になるとサンマは北太平洋の中央付近から西、つまり日本方面に向けて回遊をはじめ、納沙布岬沖850キロメートル沖合の東経155度付近から日本沿岸に接近します。
サンマの移動距離がかなりあるため日本近海に到達するまで時間が掛かるので、漁期初期は日本沿岸にいるサンマの来遊量は少なく、且つ漁場が遠くなる傾向があります。
資源量調査は2003年(平成15年)から行っていますが、2009年までの統計では280万~500万トンの資源量が推定されていましたが、2010年(平成22年)以降は180万~300万トンに減少しています。
そしてサンマが日本沿岸に接近する経路に変化が生じ、東経160度付近まで東の沖合を回遊するようになってしまいました。
そのため漁期初期は遠くまで船を走らせなければならず、サンマ漁関係者の漁の時間や手間、コストが一層大きくなっているのです。

画像出典元:http://nori18leo.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-b525.html

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