さかなの知識 栽培漁業を知っていますか? 日本の国土面積は38万㎢と世界で61番目の国土の大きさですが、領海と排他的経済水域(EEZ)の大きさは世界で6番目の大きさなのです。 日本列島以外に数々の離島が存在しており、広大な領海と排他的経済水域により、我が国には潤沢な海洋資源があります。 戦後、日本の高度成長期とともに漁業の発展も進み、漁船の高性能化や漁法の機械... サカマ
さかなの旬 秋刀魚(サンマ) 何と言っても秋を代表する魚は秋刀魚でしょう。北の海から南下を始め、秋が最も脂がのっておいしい時期です。ちょうど銚子沖まで下りてきたころが秋刀魚の旬です。 8月には北海道根室沖でサンマの操業が始まりますが、その頃のさんまの脂肪は全体の約1割程度です。10~11月の銚子沖で脂肪は2割程度になり、一番おいしい時期になるのです... サカマ
さかなと地球環境 マグロの資源保護を第一に…マグロあれこれ(その3) 1980年代以降、我が国のマグロ漁を取り巻く厳しい環境について前項で綴りました。 近年では、クロマグロ、ミナミマグロ、タイセイヨウクロマグロに対してワシントン条約を発効して完全に禁漁化という声が欧米方面から挙がっているほどです。 マグロが食べられなくなる日が来るとセンセーショナルな報道がある位、日本人のマグロに対する関... サカマ
連載記事 マグロ大国・ニッポンの光と影…マグロあれこれ(その2) 1960年代以降、日本のマグロ船は競う様に遠洋漁業に乗り出します。 遠洋漁業についてはコチラをご参照ください。 遠洋マグロ船基幹基地の三崎、焼津、大間、気仙沼、土佐、串木野の港は連日マグロ船の出入りで、大変な活気に溢れていました。 この頃、インド洋で南方付近にミナミマグロの産卵域が発見されました。 産卵域のマグロの群れ... サカマ
連載記事 大衆魚からあこがれの高級魚へ…マグロあれこれ(その1) 魚で最高級とされるクロマグロ。 脂が乗った、溶けるようなトロはとっても美味しいですね。 まさに至福、極楽の瞬間。 今、これを書いただけで非常に食べたくなりました。 吉野昇雄氏の「鮓・鮨・すし―すしの辞典」によると、トロという名は口の中に入れるとトロっとすることで命名されたそうです。 トロはマグロの背中および腹の部位の肉... サカマ
さかなの知識 曳網(ひきあみ)漁業 曳縄漁業 (自由漁業) 漁船で、釣り針のついた釣り糸をひくことで、魚を釣る漁法です。カツオなどの大型の魚類を対象としています。 曳縄釣りでは、ルアーを船で流して魚を釣る釣法があります。 仕掛けにはルアーに動きを与えてルアーを最大限にアピールさせるもの、集魚効果をもたらすものなど、魚のヒット率をアップさせるためのいろいろ... サカマ
さかなの旬 柳葉魚(シシャモ) ししゃもは、頭から丸ごと食べられて、カリカリ感や、卵のプチプチ感といった感触を楽しめる、ご飯のおかずやお酒の肴にもうってつけの身近な魚です。 しかし、そのししゃもも、年々漁獲量が激減し、日本のししゃもである本ししゃもの占める割合は現在約一割程度しかありません。 シシャモは北海道の限られた場所にしか生息せず、北海道南東部... サカマ
さかなの旬 赤矢柄(赤ヤガラ) どんなに美味しい魚でも、まとまった数が採れなければ市場に入って来ないのでなかなか有名になりません。 ヤガラもその一つです。刺し身、焼き物、椀種、とどんな食べ方をしても上品でしかも濃い旨みがあります。 きれいで美味い白身である事と、漁獲が少ない希少な魚である事から、高級魚として扱われています。 スーパーや魚屋ではめったに... サカマ
さかなと地球環境 伝説の魚ニシン~あれからニシンは何処へ行ったやら~ 江戸・明治の時代から北海道に現れたニシン。あまりにもたくさん獲れるため、食料だけでは消費しきれず、脂を搾って北前船で西に運び、畑の肥料にしていたといいます。 ニシンは漢字で書くと「鯡」魚に非ずと書きます。魚の価値としてはその程度のものだったのでしょうか。 1957年(昭和32年)にニシンの群れが消滅するまで、ニシンは北... サカマ
全国の漁港紹介 ユニークな黒部漁港(富山県) 黒部と言えばまず思い浮かべるのはあの黒部ダムでしょう。そのため漁港をイメージする人は少ないかもしれませんね。黒部は天然の生簀なんですよ。 黒部川の扇状地に旧黒部市街地は開けています。黒部川扇状地の地下には浸透した水が、海岸のいたるところに湧き出ており、湧水の町としても知られています。 黒部市はYKKの企業城下町という特... サカマ