全国の漁港紹介 私が合羽に着替えたら…漁師体験記(その2) 前回で旋網漁船についてご説明しましたが、私は網船に乗っていました。 鹿児島県の東シナ海沿岸が漁場で、アジ、サバ、イワシ、サンマ、タイ、カツオ、マグロなど多獲性浮魚を中心に漁獲をしていました。 浮魚とは海面近くの表層から中層に生息する魚で、ヒラメなど海底に生息する魚を底魚と呼びます。 旋網船団で中心的存在の網船には10名... サカマ
連載記事 私が合羽に着替えたら…漁師体験記(その1) のっけから、二十年以上昔の映画のタイトルみたいになってしまいましたが…。 原田知世さんが主演されるような爽やかなお話ではありませんので、悪しからず。 私は以前、南九州にて漁船に乗っていたことがあります。 本格的な漁師ではなく研修生で数か月の間でしたが、乗船中は一般社会では経験できない様々な出来事があり、漁師たちの魚に対... サカマ
全国の漁港紹介 おいらの船はマッハ1。羽田空港で漁港、はじめました 2015年9月29日、全日空系列の貨物航空会社ANA cargoは、CSN地方創生ネットワーク株式会社(以下、CSN社)と鮮魚流通、鮮魚輸出の提携を発表しました。 この日、羽田空港にてCSN社は空港内鮮魚仕分け施設「羽田鮮魚センター」をオープンしました。 以前、成田空港が扱う輸入魚について記事にしましたが、この「羽田鮮... サカマ
全国の漁港紹介 漁港何でもランキング(その4)…日本最東端漁港・東京小笠原村 二見漁港 さて、今回は日本最東端の漁港のお話です。 この漁港は東京都にあるのですが、築地や江戸川などではありません。 首都圏から東南984kmに位置する小笠原村です。 小笠原村は30の諸島で構成する小笠原諸島の管轄市町村です。 住民が居住しているのは諸島の中で父島と母島のみで、人口は2,871人(2015年5月現在)、気候区分は... サカマ
さかなの知識 日本のイカはなぜ美味しいのか 興味あるタイトルでテレビ大阪が2時間のスペシャル番組を放映しました。アメリカとスペインのイカ漁師をゲストに招き、日本のイカの美味しさの秘密に迫りました。 漁獲方法、流通方法、調理方法についてゲストに見学させて、自国との違いを浮き彫りにしていました。 まず漁獲方法の紹介ですが、イカを弱らせない漁の仕方として紹介しました。... サカマ
全国の漁港紹介 漁港何でもランキング(その3)…日本最西端漁港・沖縄与那国島 久部良漁港 さて、今回は日本最西端の漁港のご紹介です。 前回ご紹介した日本最南端漁港がある波照間島から100キロ弱西に進むと、日本最西端の地・与那国島に辿ります。 人口1,700人、海岸線長が27.5kmの小さな島で、民間人が自由に出入りできる日本領土の最西端です。 気候は日本では珍しい熱帯雨林気候区分で、真冬でも20℃以上の温暖... サカマ
さかなと地球環境 秋の味覚・秋刀魚に不漁の危機 今年の秋刀魚は小ぶりなものが店頭に並んでいます。銀色の魚体を光らせてアピールしてきますが、例年に比べるといまひとつ迫力がないように見えます。 秋刀魚は日本のものと思っていましたが、いまや中国や台湾でも人気があるようです。広大な海洋ですが、資源には限界があります。 日本の漁業は資源を大切に保護・管理しながら漁獲を進めてき... サカマ
さかなの旬 サッパ(拶双魚) サッパ(拶双魚) サッパは初夏から晩秋にかけてが旬の魚です。サッパは東北地方以南から黄海、東シナ海沿岸にかけて分布し、汽水域に群れを作って生息しています。 4~6月が産卵期で、初夏には大群で河口に押し寄せ、内湾で産卵します。 瀬戸内海沿岸や有明海沿岸を中心に、刺し網漁や投網漁で漁獲されます。 サッパは漢字で書くと「拶双... サカマ
さかなの知識 水産加工品~魚醤の数々~ 醤油は大豆からしかできないわけではありません。一般に普及している醤油と呼ばれるものは、もともと穀醤と呼ばれていました。 日本には穀醤のほかに、古くから肉や果物で作った醤油がありました。醤油の種類を挙げてみます。 <穀醤> 米・麦・豆など穀物を発酵させて作った醤油。醤油、味噌の原型。 <草醤> 野菜・果物などを発酵させて... サカマ
全国の漁港紹介 漁港何でもランキング(その2)…日本最南端の漁港・沖縄波照間港 漁港何でもランキング(その2)…日本最南端の漁港・沖縄波照間港 前回ご案内した宗谷岬大岬漁港から南下すること約3,000km。 こうして見ると日本は結構大きいですね。 沖縄県八重山郡波照間町、波照間島が日本最南端の領土です。 人口542人(平成9年)の小さな島です。 周辺は八重山諸島が存在し、有人島は10島、その周辺に... サカマ