さかなの旬 生コンブ(昆布) 海の中にまるで昆布の樹海とでもいえそうな、ウッソウとした昆布の林を見たことがあります。寒流の親潮海域で育った海藻は、北海道の豊かな海の中で、大きな藻場を形成して、多様な生態系を育て上げています。 テレビなどではコンブ漁の様子を紹介されることがありますが、小舟に乗った漁師さんがハコメガネと長い竿を使って、コンブを根元から... サカマ
さかなの旬 シャコ(蝦蛄) ずいぶん昔の話です。蝦蛄の美味しさにはまってしまいました。岡山県日生(ひなせ)にある知人の家で、ザルで塩茹でにしたシャコを腹いっぱいご馳走になりました。 塩茹でされた大量の蝦蛄は、湯気を立てながらが運ばれてきました。甲殻類独特の食欲をそそる美味しい匂いが鼻をくすぐります。 蝦蛄の殻の剥き方を教わり、指先を鋭い棘で傷つけ... サカマ
さかなの旬 生うに 海鮮丼などでいただくウニや、寿司屋で握ってもらうウニなどは旨さだけでなく、何とも贅沢な味わいがあるものですね。 日本で食用に水揚げされる生ウニの種類は、「バフンウニ」「ムラサキウニ」「エゾバフンウニ」「キタムラサキウニ」などが中心になっています。 ダントツ一位の漁獲量は北海道です。羅臼、松前、奥尻島、積丹半島、焼尻島な... サカマ
さかなの旬 マンボウ(満方) 夏の魚にマンボウがあります。何ともユーモラスな顔かたちの魚ですね。水族館でよく見かけますが、このマンボウは体重が900㎏、とても重い体をしています。体長は4mほどになり、重さも2200㎏にも成長するマンボウもあるようです。 詳しい生態は分からないようですが、マンボウは変態する魚です。直径1㎜という小さな卵から孵化したマ... サカマ
さかなの旬 新子(しんこ) 夏しか食べられないのが新子ですね。6~7月に旬を迎えます。江戸っ子は新子を食べないと夏が来ないとまで言います。 夏場の限られた時期しか市場に出回りません。走りの時期にはとてつもない高値で取引されます。江戸前のすし屋では欠かすことができない寿司ネタです。 新子はコハダの稚魚ですが、東京のすし屋にとっては数ある寿司ネタの中... サカマ
さかなの旬 海鞘(ホヤ) 夏の魚介に海鞘があるのはご存じだろうか。北海道や東北地方では食用にされています。一見植物のように見えますが実は動物なのです。 海鞘は晩秋の11月から翌春にかけて産卵期に入ります。漁期は4~8月にかけて行われ、この時期が海鞘の旬になります。 ホヤの語源は寄生木(やどりぎ)の「ほや(寄生)に由来するようです。岩に付着したま... サカマ
さかなの旬 カジキマグロ 「カジキマグロ」はマグロという名がついていますがマグロではありません。「カジキマグロは俗称で、マグロはサバ科、カジキはマカジキ科とメカジキ科に属しており、マグロとは別種のものです。 カジキは高速で回遊する大型魚で、生息域は広く、肉質など多くの点でマグロにいていることや、カジキがマグロを捕獲する延縄漁業で漁獲されるために... サカマ
さかなの旬 鯒(コチ) 鯒は体調が50センチほどのものが多いが、中には1m近くのコチもいるようです。 宮城県~鹿児島県の太平洋岸、日本海沿岸、瀬戸内海に生息しています。 コチは通常マゴチとかホンゴチまたはオオゴチと呼ばれています。ここでは鯒と表現します。漁法は刺し網漁や底引き網漁や定置網漁で漁獲される夏が旬の高級魚です。 沿岸近くの砂泥底で、... サカマ
さかなの旬 タカベ 夏の魚には「タカベ」があります。聞きなれない魚です。市場では比較的値段が高く、脂分が強く、塩焼きに適した魚と紹介されています。春から夏にかけてが旬のようです。 「たかべ」は高知県や伊豆地方の呼び名だそうですが、漢字で書くと「鰖」。見たこともない漢字です。「たか」は岩礁を意味する漁師用語で、「べ」は魚を意味するそうです。... サカマ
さかなの旬 アカムツ(のどぐろ) 夏の高級魚に「アカムツ」があります。アカムツは別名「のどぐろ」と呼ばれる高級魚ですが、夏に旬を迎える説と、冬に旬を迎える説があるようです。 アカムツという呼び名は東京湾や千葉の漁師さんの呼び名です。脂がのっている状態を「むつっこい」というので、赤くてむつっこい魚だからアカムツと名がついたそうです。 のどぐろは日本海側の... サカマ