さかなの旬
さかなの旬の記事一覧
何だかちびっ子ギャングみたいなタイトルになってしまいましたが、決して大袈裟なことではありません。 見た目はスマートで細い魚ですが、顎を開けると鋭い歯が並んでおり、少し触れただけで切れてしまう怪我を負うことがあります。 しかもこの歯、普段は寝かしていますが餌になる魚を捕食するときは歯がちょうつがい状に立ち上がるという機能...
「美しいものには棘がある」そんな諺が昔からありますね。 高校時代、クラスで一番美人と言われた○○ちゃんに告白したら、非常に激しくきつい言葉で断られて、しばらく落ち込んでしまった友人の顔が思い出しましたよ。 調子乗りだった彼が寡黙でニヒルになりモテ期が到来したことを目の当たりにして、私を始め他の友人たちは真似をしたのは言...
押し潰されたような独特の体形に、縦に黒の縞模様が鮮やかなイシダイ。 この縞模様が歌舞伎の「三番叟(さんばそう)」の烏帽子に似ていることから、市場関係者では縦縞がはっきりしている若魚を「サンバソウ」と呼んでいます。 余談ですが、三番叟とは豊作を願う祝言の舞のことで元々は能楽を構成する特殊な芸能の一つでしたが、歌舞伎や文楽...
秋茄子は嫁には食わすなという諺がありますが、同じような言い回しで、「秋鯖は嫁には食わすな」という諺もあります。 封建的な家族制度の中で、言われてきた諺ですが、秋の茄子が大変おいしいので、もったいないから嫁には食べさせないという姑の嫁いびりに使われた諺です。 解釈の仕方で、茄子は体を冷やす作用があり、種も少ないので子宝に...
秋が終りに近づいた頃、木々の葉は黄色に色づいて散ってゆきます。 日が傾くのが早くなり、すぐそばまで来ている冬の訪れに、もの悲しいセンチメンタルな想いに耽ってしまうことありますよねぇ。 しかし、もの想いばかりに耽ってばかりではなりません。 秋から冬にかけて旬の魚は実に多いのです。 このさかま図鑑を執筆している私も含めご覧...
カサゴの仲間で真っ赤な魚体が美しいキンキという魚がいます。 正式和名はキチジですが、一般的には「キンキ」という名前で広く流通されています。 日本では駿河湾以北に生息し、北海道から樺太にかけて好漁場となっています。 大陸棚斜面付近の水深150mから1,000m程度の海に生息している深海魚で、魚、イカ、エビ、カニ、ゴカイな...
アイナメとはカサゴ目に分類される魚です。 塩分濃度が低い河口付近や岩礁に生息しており、南西諸島や一部太平洋を除く日本各地で漁獲されています。 魚体は赤褐色、紫褐色の色合いですが、繁殖期のオスには婚姻色があり黄色になります。 日本列島沿岸に生息するアイナメは晩秋から冬が産卵期で、オスは縄張りの岩礁にメスを誘い込み産卵させ...
スズキ目、スズキ亜科の分類でハタ科が存在します。 ハタ科は3つか4つの分類に分かれ、60以上の属と450種にも及ぶ魚が存在します。 そのうち、ハタと定義される魚は26種、190種になります。 有名な魚は、アカハタ、バラハタ、マハタ、クエ、タマカイなどがあります。 全ての魚種が海水魚で、熱帯から温帯の水域の浅瀬のサンゴ礁...