さかなの旬 サンマあれこれリターンズ その5 前回までは海外漁船がどれだけ日本のサンマ漁に影響があるのか、お話をしました。 今回は日本近海の海洋変化について見てゆきましょう。 さて、サンマが減った日本沿岸付近ではサンマの代わりにサバやイワシの水揚げ量が増えており、サンマ漁の漁師たちは棒受け網の中に入っているサンマ以外の魚種の魚の増加に頭を抱えています。 水産総合研... サカマ
さかなの旬 サンマあれこれリターンズ その4 さて、まだまだサンマを巡るお話を続けてゆきたいと思います。 台湾をはじめ、中国、韓国、ロシアなどによる“外国漁船”の存在が、日本のサンマ漁水揚げ激減とどう関連するかということについてですが、実際のところその数値を出すのは難しいとされています。 台湾漁船が遠洋航海に特化した1,000トンクラスの大型船が主流で長期に渡り操... サカマ
さかなの旬 サンマあれこれリターンズ その3 前回ではサンマの漁獲量減少が回遊コースに関連していることをお話ししました。 今回はもう少し突っ込んでゆきたいと思います。 2015年、北海道沖合のサンマ回遊コースに変化が生じたことを突き止めました。 サンマの漁場は暖かい黒潮と冷たい親潮がぶつかる地点で、冷たい海水と暖かい海水が交わる境界です。 ここは植物性プランクトン... サカマ
さかなの旬 サンマあれこれリターンズ その2 前回はサンマの資源量が年々減って来ていることを綴りましたが、今回はより具体的に説明してゆきたいと思います。 元来、サンマは年ごとの漁獲量変動が大きいもので常に豊漁と不漁を繰り返していました。 1981年(昭和56年)は不漁の年で15万トンとちょっとの水揚げしかありませんでしたが、翌年以降徐々に年間水揚げ量が増えてゆき、... サカマ
さかなの旬 サンマあれこれリターンズ その1 昨年のちょうど今頃でしょうか、10話に渡ってさんまについてあれこれお話しをしました。 そのとき「今年のサンマ漁獲量は史上最低になるかもしれない」という可能性について幾度か綴りましたが、今年のサンマ漁はその昨年を下回りそうな見通しとなっています。 7月、北海道釧路市では今年のサンマ漁シーズンに先駆けて一足早く、サンマの初... サカマ
さかなの旬 今日の魚 マアジ アジ類の魚は種類が多く、日本近海に生息するものはおよそ20種存在しますが、その中で最も多いものは“マアジ”です。 焼き魚、干物など我々の日常の食卓に大変馴染みが深く、タンパク質や脂質、さらに不飽和脂肪酸の“DHA”や“EPA”が非常に豊富な魚で、食事の栄養バランスに於いて欠かすことが出来ない大切な魚です。 最大で40㎝... サカマ
さかなの旬 北海道・秋サケが記録的な大不漁 秋の旬としてこの時期の需要が大きい秋サケですが、今年は全く漁が振るいません。 昭和59年(1984年)に北海道では秋サケの大不漁記録が出ましたが、今年は32年ぶりにその記録の数字に近づきつつあります。 また今年の漁は平成以降、唯一3000万尾を下回った平成4年(2755万尾)にも届かない状況で、10億尾の魚を放流開始し... サカマ
さかなの旬 今日の魚 マダラ お腹の出た出で立ちがウルトラマンに出て来る怪獣みたく、カワイイのです。 兎に角、海の中で「たらふく」食べ続けて、こんなにお腹が大きくなりました。 大食漢でたらふく食べることから「タラ」と呼ばれております。 寒くなり、北海道の漁港では10キロ越えの大型魚が続々と入荷しております。 日本の近海で漁獲されるマダラは北太平洋に... サカマ
さかなの旬 今日の魚 マイワシ 黒い斑点がマイワシの特徴で「ナナツボシ」と呼ばれますが、個体によってはこの斑点がないものがあります。 少し前までは、マイワシが日本近海から姿が消えて幻の魚のように扱われ、浜値がとても高騰していました。 しかし、最近になりマイワシの資源がある程度戻っていることが判明しています。 海中にはマイワシの餌となる動物性プランクト... サカマ
さかなの旬 サケあれこれ その10 そして、とうとうサケのお話は10話目に突入してしまいました。 サケの行動やメカニズムが調べれば調べるほど興味深くなり、そしてサケというものが愛おしく思えてきました。 第一話からお読みになり、飲み会などで焼きサケを前に蘊蓄を語れば、きっと思い焦がれるあの子があなたを羨望の目で見ていることでしょう。 昨日、サケのハラミが食... サカマ