今回は前回の続き、魚介類を放流・移植する上で気をつけなければならないことをお話ししてゆきたいと思います。 魚介類の移植事業にあたって、元々生息している種の生息を脅かしてはならないことを、ブラックバスを例にして前回綴りました。 ブラックバス以外にも朝鮮半島から移植した“ライギョ”ことカムルチーや、台湾から来たタイワンドジ...
全国の漁港紹介
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さて前回からの続きです。 魚は暗い場所に集まる傾向があることを綴りました。 そのため築磯となるコンクリートブロックにしても白いままではなく、黒みがかった石を使うと一層効果的とされています。 海底が泥であると長い時間のあとに築磯が埋もれてしまうので、築磯を設置する場所は底が砂や小石で覆われているところを選びます。 また築...
漁業を取り巻く環境は水産資源量の減少、魚価の低迷、燃油費高騰など厳しい状況が続いています。 コスト構造改善に向けて改善をするも漁船新船製造など莫大な設備投資の捻出が厳しく、漁船の老朽化が進んでいます。 そして担い手が不足しているので漁業の将来が危ぶまれており、とりわけ沿岸漁村地域では漁業不振から地域経済の落ち込み、過疎...
さて下甑・長浜集落が取り組んだ“エビ”を使った振興活動、もう少しおはなししてゆきたいと思います。 思わぬ形で知名度が上がった「エビふりかけ」ですが、「エビつけ揚げ」は地道にイベントや㏚活動を経て評価を経てゆきました。 エビつけ揚げの製造は島外の漁協やつけ揚げ加工会社で研修して、製造工程、適した温度、味付け、歯触り、そし...
さて下甑島・長浜集落の産地品を作るおはなしの続きです。 地産品をつくるにあたり、目についたものが小さなエビでした。 エビ底曳き漁で水揚げして選別したときにタカエビ以外のヒメアマエビ、タカエビの極小サイズは値が付かず殆んど廃棄をしていましたが、これを加工することに決めました。 地産品製造にあたり集落の人々で話し合った結果...
鹿児島県・薩摩半島から西に38キロ、東シナ海に小さな列島が浮かんでいます。 人口5,500人が暮らすこの島々を“甑島列島”といい、“上甑”“中甑”“下甑”からなる3つの有人島と、多数の小さな無人島で構成されています。 これらの島々は非常に風光明媚で、九州本土から離れていることから九州の歴史と民俗の宝庫の島と呼ばれていま...
前回は首都圏近隣で販売している地魚ハンバーガーについてご紹介しましたが、今回は全国に存在している地魚ハンバーガーをご案内いたしましょう。 ■静岡■ 沼津港の新名所「港八十三番地」にあるご当地ハンバーガーショップです。 駿河湾で獲れたての魚を贅沢に使用したハンバーガーが有名です。 深海魚ノギスを使った“深海魚バーガー”を...
昨年2月、こちらの記事にて沖縄県の北谷町漁協で販売している“ワタリガニバーガー”について紹介しました。 脱皮したての柔らかなワタリガニを竜田揚げが、タルタルソースを添えたふっくらとしたバンズに挟まっています。 何よりこのハンバーガーのキモとなるものがワタリガニの味噌で、タルタルソースと渾然一体となった味わいがたまりませ...
東北各地に未曾有の被害を与えた東日本大震災から5年と7カ月。 大地震で壊滅的な被害を受けた女川は、水産の復興に全力を注ぎました。 そして今では街は活気を取り戻し、年間水揚げ額が震災前よりも増加しています。 震災前の年間水揚げ額が80億円でしたが、現在では88億円に達しています。 現在、三陸沖の好漁場で獲れた沿岸漁業のサ...
以前、横浜の本牧ふ頭内に漁港があることを綴りました。 都会の中にある漁港はなかなか無いように思いますが、探せば結構あるものです。 今回は福岡市内の漁港について綴ってゆきたいと思います。 福岡空港や博多駅から地下鉄で20分、福岡市西区の閑静な住宅街の姪浜駅で電車を降り、バスで5分ほど乗車すると、市営船着き場に到着します。...