小さなエビで漁村おこし…鹿児島県薩摩川内市長浜漁村その3【日本の漁港】

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さて下甑・長浜集落が取り組んだ“エビ”を使った振興活動、もう少しおはなししてゆきたいと思います。

思わぬ形で知名度が上がった「エビふりかけ」ですが、「エビつけ揚げ」は地道にイベントや㏚活動を経て評価を経てゆきました。
エビつけ揚げの製造は島外の漁協やつけ揚げ加工会社で研修して、製造工程、適した温度、味付け、歯触り、そしてコスト意識などを学び取りました。

エビだけでは美味しさやそれを感じる歯触り、味付けを出すことがとても難しく、水産業普及指導員のもとに何度も足を運んだ結果、原料の一部にスケソウダラのすり身を加えることで旨味にコクが出て、歯触りが良くなることが判りましたが、エビの風味や香りがなかなか出すことが出来ずに難儀しました。
この問題は乾燥させたシバエビに加え、タカエビの練り込む量を増やして調整しました。
そして商品化に向けて、板をくり抜いた型枠を作って商品の均一化を図りました。

試作品を作り始めてからから2年後の2013年(平成25年)の年末、ようやく製品化にこぎつけました。
鹿児島市内に所在するJA鹿児島県経済連が運営するファーマーズマーケット「おいどん市場」にて初めての販売を行いました。
事前に市職員や漁協職員を対象にした試食会で好印象を掴んでいましたが、より美味しさをお客にアピールするために実演販売で挑みました。

会場の入り口でチラシを配り、婦人部の人が揚げたてのエビつけ揚げをお客に渡してゆくのです。
エビの香ばしい匂いに引き寄せられてやって来たお客が試食にやってきて、関心がある人には役員が商品説明をしてゆきます。
販売も皆で分担して行い、この日は600個を用意したのですが、僅か2時間で完売してしまいました。

おいどん市場以外でも鹿児島県内の様々なイベントで販売を続けたので収支としては赤字になってしまったが、しかし通常販売で道の駅など販路を開拓することが出来たのは大きかったのです。

目的としていたエビの付加価値向上を目指した商品が生まれたことで、漁業集落の人々の連携がさらに深まり、一層活動が活発になりました。
そしてこれまで廃棄していた規格外のエビを商品製造で利用することにしているので、エビ漁が増収しています。
長浜集落の20代から80代までの様々な世代の人々が一つになって事業をはじめた結果、世代間を超えた活発なコミュニケーション、地元の活性化に繋がったのです。

画像出典元:https://shunminishide.com/1211.html

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この記事の著者

サカマ

旬の魚、魚の調理方法から、漁港、産地のレポート、記事など、魚に関わる様々な情報を発信していきます。

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