さて前回からの続きです。 「地元の魚をもっと様々な人々に知ってもらいたい」とそれぞれ活動をしていた平塚漁協と株式会社ロコロジは、お互い一緒の方向性を知ることになります。 そして両者が話し合った結果、「平塚の魚を使った食堂」をつくることになりました。 最初の構想としてロコロジはレストランの形態ではなく、港の近く魚の加工場...
全国の漁港紹介
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前回からの続きです。 湘南に“地元の魚”を使った飲食店を展開することを計画していた会社、ロコロジが平塚に決めた理由でしたね。 ロコロジ代表取締役常盤氏は食堂の設置候補を“平塚”と“藤沢”に絞っていました。 藤沢は全国的に有名な江ノ島、マリンスポーツやマリーンレジャーなど観光やレジャーで沢山の観光客が訪れ、古くから“湘南...
さて前回では平塚漁協が第6次産業に取り組む理由、野望についておはなししました。 そして漁港に食堂を作りたいこと、これが6次産業認定を受けたときの大きな目標だったのです。 平塚漁協ではこれまでやって来た活動の一連の目標として“地魚の消費拡大”を掲げてきました。 その集大成として地元の人たちが気楽に地魚を楽しめる“平塚の魚...
さて前回では第一次産業従事者が第6次産業に取り組むときに必要となる、“6次産業化・地産地消法に基づく総合化事業計画の認定”についてお話をしました。 今回は平塚漁協がこの認定を受けなければならない理由、そして認定を受けた後の計画について綴ってゆきたいと思います。 2013年6月3日、平塚漁協は「地域資源を活用した農林漁業...
2009年に販路拡大のために農産物直売所で直売を開始して、様々な試みを休むことなく続けてきた平塚漁協は2013年に“6次産業化・地産地消法に基づく総合化事業計画”の認定を受けました。 これは①農林漁業経営の改善を図ることを目的として、②農林水産物の生産及びその加工または販売を一体的に行う事業活動であって、③農林水産物の...
まだまだ平塚漁協が取り組んでいる“魚の販路拡大”のおはなし、続きます。 平塚漁協では消費者に魚をもっと食べてもらうきっかけになるようにと、軽トラックを改造したキッチンカーを導入してイベントに出動して“実演販売”に活躍しています。 導入したキッチンカーにたまたま付いていた“イカ焼き器”にヒントを得て、カタクチイワシの小魚...
前回は漁業を取り巻く厳しい環境についてお話しました。 今回は、平塚漁協がそこから打破をしようとした試みについて綴ってゆきたいと思います。 平塚漁協は地元でも漁港があることが知らないという認知度の低さ、そして魚はあまり食べていないという市民の声を拾ってある試みを始めます。 「魚は骨が多いから」、「捌き方がわからない」とい...
昭和中期以降、水産業が低迷している状況について平塚漁協も同じ悩みを抱えていました。 戦後以降、日本人の食生活は西洋化、または人々の食の価値観の多様化により、魚介類消費量は減少の一途を辿り、現在もその状況は変わりません。 そして平成21年、遂に長年優位に保っていた魚介類消費量が肉類消費量に抜かれてしまい、この傾向は今後も...
前回は第6次産業についてのお話で終わってしまいました。 今回は第6次産業を積極的に取り組んでいる平塚漁協について綴ってゆきたいと思います。 首都圏から60キロ南に位置する、神奈川県平塚市。 江戸時代は東海道53次の7番目宿場町として制定されていたので、古くから商業、農業が発展しています。 神奈川県のちょうど真ん中にある...
6次産業とは、農業や水産業など第一次産業が食品加工・流通販売など幅広く業務展開している経営形態のことをいい、地域産業を活用した農林水産業などによる新事業の創出を促進するため農林水産業者及びその組織する団体が主体的に行う事業のことをいいます。 農業経済学者の今村奈良臣氏が提唱した造語で、このような多角化された経営を6次産...