さかなの知識 魚のフェロモン その4 前回ではアメリカのブルヘッドナマズを用いた“集合フェロモン”についてお話をしました。 単体で縄張りを張って生活しているナマズでも“集合フェロモン”を嗅ぐと、たちまち集団生活に適応するということでした。 さて、刺されると痛いゴンスイが集団で玉のように集う“ゴンスイ玉”を見たことがある方もいらっしゃるかと思います。 ゴンス... サカマ
さかなの知識 魚のフェロモン その3 さて魚のフェロモンは性行動だけに関与している訳ではありません。 北米の淡水域に生息するブルヘッドナマズは集団で生活する個体と、単独で縄張りを張って生活する個体があります。 縄張りを持つ個体が見知らぬ個体を見つけたとき、激しい争いが始まり、ときに死ぬまで戦いを続けることがあります。 その一方で、数百尾単位で群れを成して生... サカマ
さかなの知識 魚のフェロモン その2 前回はイソギンポを使った実験で、潮だまりに生息する種と岩の裂け目に生息する種では。同じ生息域で生活するもの同士求愛行動を行うことがわかりました。 そのメカニズムを究明するカギは視覚ではなく“嗅覚”にあったのです。 同じ生息環境で生活するメスが入っていた水槽の海水の中にオスを放り込んだとき、そのオスはたちまち興奮してしま... サカマ
さかなの知識 魚のフェロモン その1 魚の生殖行動ですが、多数のオスとメスが群れを成して岸へ押し寄せて放卵と放精を同時に行うものもあれば、オスとメスがつがいになって産卵するものもあります。 オスとメスがつがいになるときは性フェロモンの介在があるのです。 アメリカではイソギンポによる性フェロモンの実証実験をした結果、面白いことが判ったのです。 カリフォルニア... サカマ
さかなの知識 海のエコラベルと水産資源持続可能性 「海洋管理協議会」ってご存知ですか? 正式には“Marine Stewardship Council 通称:MSC”という名称で、ロンドンに本部があります。 1990年代にカナダ近郊のグランドバンクで獲れていたスケソウダラが乱獲により資源量が急減してしまったことをきっかけに、1997年に世界自然保護基金(WWF)とスケ... サカマ
さかなの知識 魚の体温と水温 その6 さて前回ではマグロやカジキ、サメなどは“奇網”と呼ばれる特殊な血管構造で、体温を高く保ち、そして高い運動能力を維持することを綴りました。 そのなかでもクロマグロは長距離を短時間で泳ぐ非常に高い運動能力を持っており、常に体温を28℃に保つようにしています。 筋肉の温度を水温と同時に知らせる発信装置をクロマグロの体に取り付... サカマ
さかなの知識 魚の体温と水温 その5 さて前回は金魚が自分自身で最適な水温を調整する行動をすることを綴りました。 魚類は生活するうえで最適な水温の範囲内の水域を選び、かつ体温は水温とほぼ同じです。 しかしこれには当てはまらない魚種の魚たちもいるのです。 「第3話」で触れましたが、マグロやカジキ、サメなど一部の魚の体温は水温よりも数℃から10℃も高いのです。... サカマ
さかなの知識 魚の体温と水温 その4 さて前回では“魚は自分の生活に適した水温の水域に移ることで体温を調整する”ことを綴りました。 以前、魚が自分自身で水温を任意に変えられる手段を与えたら、自分で水温を変えて体温の調整をするのかという実験がされています。 金魚を25℃の水温で飼育してこの水温に慣らしたのち、今度は別の水槽に移しますがこの水槽は水を熱すること... サカマ
さかなの知識 魚の体温と水温 その3 前回では各々魚には適した水温帯があり、そのなかで絶えず体温が水温と連動していることをおはなししました。 そんな魚の一方で、マグロやカジキなど運動性が非常に優れた魚は魚類では特殊な“奇網”と呼ばれる血管構造を有しています。 まず奇網を用いてエラに気体を送り込み、浮力の調整を行います。 そしてエラの“ガス腺”から静脈血中に... サカマ
さかなの知識 魚の体温と水温 その2 さて魚類は周囲の水温によって体温が左右される“変温動物”ということは広く知られていますが、そのメカニズムについ掘り下げてゆきたいと思います。 昔、こんな実験がされました。 金魚の体を綿布やアルミ箔で包んで、できるだけ体温の変化を小さくさせます。 そして口からエラまで管を通して、周囲の水温と異なる温度の水を流せるようにし... サカマ