台湾の魚食文化 その1


正月も終わり、ようやく落ち着いた日常が訪れて参りました。
新しいカレンダーの“2017年”という数字に、2010年代も終盤に差し掛かっているんだなぁと感慨深く思った今日この頃です。
ついこの間2010年になったと思ったのに…時の流れは早くて残酷だなんてニヒルなことを考えつつ、今日の晩御飯は寒ブリが食べたいと思っていたり。
何で冬のブリはあんなに美味しいんだろう。
昨年の正月の記事で綴りましたが、私は毎年年末年始を台湾で過ごしておりこの正月も台湾へ出掛けておりました。
概ね2週間ほど滞在しておりますが、その間は街中の食堂や屋台で牛肉麺や麺線、炒麺、炒飯など所謂“台湾の日常の食事”を食べています。
最近は台湾ドルに対して円が安いため為替のレートが良くなく割高感を感じてしまいますが、それでも一人100台湾ドル(400円相当)で幸せいっぱいお腹いっぱいになります。
台湾は温暖なフィリピン海で囲まれている国で、国内の中心は玉山や阿里山など3千メートル級の山々が連なって山脈を形成しているなど、比較的小さな島であるのにもかかわらず、国内には多様な地形や豊かな自然条件があるため、海の幸や山の幸が豊富にあります。
そして台湾料理は中国の福建料理をベースにしたもので、台湾で採れる豊富な食材をふんだんに取り入れた郷土料理として独自に発展してきました。
台湾料理は所謂広義の中華料理と異なり油を多く使わないことが特徴で、素朴でありながら繊細な味付けの料理が多く塩気が抑え気味で、香り付けとしてエシャロット、ニンニク、メボウキ、コリアンダーなどが加えられます。
「医食同源」という思想があり、日頃からバランス良く栄養がある食事を心がけて、病気を予防して、また治療しようというものです。
そのため漢方薬を食材に取りこんでおり、独特な味わいがあります。
台湾料理は日本料理の影響も受けており、しょうゆ、カツオ節、シイタケから出汁を取った味付けや、乾物や塩漬けなども積極的に取り入れています。
例えば麺線、これは暖かい素麺をカツオ出汁のとろみがあるスープに入れたものですが、朝食の一品として人気があります。
カツオ出汁の素朴な味わいの中に刻みショウガやニンニク、コリアンダーなど強い香りの食材の味が拡がり病みつきになります。
そして、麺線の具材として豚肉の内臓(モツ)や牡蠣が入っていますが、これも十分に下拵えがなされており、とてもいい香りがする深い味わいが楽しめます。
思い出すだけで、お腹の虫が鳴りやまず。
画像出典元:http://ameblo.jp/taiwan-kannkou/entry-12206712535.html

 

台湾の魚食文化 その2

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