魚に関することいろいろ

4年ぶりに解禁!福島県沼沢湖のヒメマス漁


福島県の会津地方西部に位置する金山町に、沼沢湖というカルデラ湖があります。
ここは県内唯一のヒメマスが生息する湖として有名で、多くの釣り客が訪れています。
町内の民宿や食堂ではヒメマスを食材として提供しており、県外からの観光客が沼沢湖に訪れる楽しみにする目的の一つです。

ヒメマスとは鮭の「陸封型または湖沼残留型」と呼ばれる種類の魚で、一生を淡水の中で生息するものを指します。
魚肉は鮮やかな紅色で、他の種の鮭や鱒よりも美味と言われております。
一方、海で生活を送り産卵で生まれた川に遡上する鮭を「降海型」といい、ベニザケが該当します。
ヒメマスは10~13℃の冷たい水の環境を好み、動物プランクトン、ミジンコやユスリカの幼虫、ワカサギなどの小魚を食べて成長します。
1893年、北海道職員が阿寒湖のヒメマスの産卵場から千歳に向けて卵の移動を成功したことをきっかけに、翌年阿寒湖から支笏湖へヒメマスの移植が行われ、20世紀初頭には北海道から本州の湖に向けてヒメマスが移入されます。
沼沢湖もそのうちの一つで、実に100年以上もヒメマスの歴史があります。

しかし2011年3月11日の東日本大震災による福島第一原子力発電所事故により、沼沢湖のヒメマスから食品の安全基準値を超えるセシウム(基準値は1キログラム当たり100ベクレル)が検出されたため、福島県は沼沢湖のヒメマスを管理している沼沢漁協に漁の自粛要請をしました。
漁協は県の要請を受けて2012年から禁漁期に入りましたが、その間もヒメマス親魚から採取した卵を孵化させて、毎年10~19万尾の稚魚を放流してヒメマスの管理を維持してきました。

禁漁後ヒメマスのセシウムモニターは継続的に行われておりましたが、時間が経つに連れてセシウムの量が低減しており、今年に入り30ベクレルと食品安全基準値を遥かに下回る数値になりました。
3月30日、福島県はヒメマスの自粛要請を取り下げたことを受けて、沼沢漁協は4月5日に臨時総会を開きました。
そして4月9日の夜明けより、4年ぶりにヒメマス漁が解禁となりました。
遊漁券は陸釣りが1日2千円、船釣りは1日5千円、年間券は1万3千円で販売されます。
解禁日の朝、沼沢湖には釣りを待ち望んでいた多くの釣り人で賑わいました。

4月15日にはヒメマスのイベントを行い、子供たちによる稚魚の放流、更に安全なヒメマスを提供することを漁協組合長が誓いました。

画像出典元:http://blog.livedoor.jp/autodoakurabu/

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