宮城県の北東部に位置する南三陸町。
2005年に「平成の大合併」により、志津川町と歌津町が合併して南三陸町が生まれました。
リアス式海岸の美しい光景が広がり漁業が大変盛んな街で、サバ、サンマなど沿岸漁業をはじめ、アワビ漁、ヒラメ、カレイなどの放流、牡蠣、ホタテの養殖など様々な魚介類が獲れるのです。
2011年3月11日の東日本大震災で未曾有の被害を受けたのは皆さんの記憶に新しいことだと思います。
被害を受けた各地の水産関係者は、漁業、養殖、加工、流通の再開に必要な資材・機材、そして資金の手当がままならない状況の中で、様々な工夫をして事業の再開に向けて取り組みました。
この取組で、漁協を中心とした共同操業の仕組みや漁業や養殖業者が復興を支援する消費者と直接連携をして、新しい経営形態を目指す意欲的な取組がみられます。
企業が社会貢献の一環として、被災地の水産業の復興支援に取り組む動きがみられます。
そしてNPOやボランティアによる支援活動も盛んに行われています。
さらに全国の消費者の間で、被災地域における水産業の復興に向けた取組に共感し、その活動を積極的に支援しようという機運が高まっており、消費者の側から支援の行動を起こす動きもあるのです。
南三陸町では所属している漁船の9割、養殖いかだ全てが壊滅的な被害を受けましたが、今では復興が進み漁業活動が再び行われています。
南三陸町観光協会が中心になって海や山、工芸など体験型の観光を積極的に行っています。
海の体験観光は町内の「津の宮漁港」にて、ホタテの養殖見学を行っています。
漁師がインストラクターとなり、漁場や養殖いかだを案内します。
豊かな水産資源、養殖漁業について実際に見て、体験して学ぶことができます。
南三陸町の豊かな自然環境、大震災による津波の被害状況、そして海産物を育てる喜びや苦労、食の安全など漁師の視点の話を聞くことができます。
ときに自然の厳しさになす術がないときもありますが、自然を相手に漁業として力強く生きている漁師たちの逞しさを心から感じ取ることでしょう。
町内の美味しいお食事のお店のご紹介を一つ。
海沿いの戸倉という集落に「農漁家レストラン慶明丸」というレストランがあります。
3月11日の大震災で店と自宅が流されてしまいましたが、店の目印になっていた慶明丸と書かれた浮き具が5,000キロ離れたアラスカの海岸で発見されたのです。
そして、ばらばらになってしまった町の人たちがまた集まる場所にしたいという願いから2013年に再開しました。
現在は完全予約制ですが南三陸町の海の幸、山の幸を存分に味わうことができます。
※南三陸町戸倉波伝谷57 電話:0226-46-9374 お店は不定休で予約制です。
画像出典元:http://www.m-kankou.jp/restaurant/8732.html/
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