南半球に位置するオーストラリア大陸の海岸の距離は3万5千キロ以上、周辺の島の海岸線の距離は2万3千キロもあるのです。
1,100万平方キロの漁場の大きさは世界第3位を誇り、この海は豊富な海鮮物に恵まれています。
ロブスターやクルマエビ、アワビ、ミナミマグロ、サケなどは海外輸出の大切な資源で、ほかにも牡蠣、クルマエビ、鮭類、ムール貝、バラマンディ(スズキの仲間)、ヒラマサ(キングフィッシュ)をはじめ様々な魚介類が水揚げされ国内消費されています。
また水産養殖に力を入れており、その種類は何と60以上の魚種が生産されています。
さてオーストラリアの魚料理といえば、ボイルしたロブスターや牡蠣、アワビのステーキなどが浮かびますが、それよりも家庭で気軽に食べる魚料理にスポットを当ててゆきたいと思います。
まずはマグロ、オーストラリア国内で一般的に流通しているのはキハダマグロ“Yellowfin”で、スーパーや魚屋でブツ切りにして販売されています。
トマトやオニオンを添えて、オリーブオイルドレッシングで味付けしたカルパッチョは、冷凍処理をしていないマグロの甘い身の旨さが楽しめます。
ちなみにミナミマグロ“Southern Bluefin”は、オーストラリアでの畜養(稚魚から成魚サイズまで育てること)が盛んですが、殆どが国外に輸出されるため国内流通は滅多に出回りません。
オーシャントラウトというマスも人気があり、グリルや燻しにして食されます。
またサラダやサンドイッチなどの具材にも欠かせない存在です。
身に脂が良く乗っていて濃厚な味わいが人気です。
次にオーストラリアで気軽に食べる魚をご紹介します。
バラマンディというスズキの仲間、インド洋で獲れる大型肉食魚で大きなものでは2メートルほどの大きさに達します。
オーストラリアでは食用としては勿論、釣り愛好家からも人気がある重要な魚です。
身は鯛に似た白身でクセがなく素直な味わいで、レストランなどでは焼いたりスチームしたものが定番メニューで出てきます。
バターソテーなどにすると一層深い味わいが楽しめます。
ほかにドリー“Dory”と呼ばれているニシマトウダイも家庭ではお馴染みの魚です。
日本でマトウダイといえば結構浜値が高い魚ですが、オーストラリアではとても安くキロ400円台で販売されています。
さっぱりとした白身魚で、塩コショウでソテーにして食べると美味しいのです。
※記事内で間違いのご指摘を頂きましたので、修正致しました。
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