姿形などに風格があるブリ仲間の高級魚です。ブリやカンパチなどと一緒に泳いでいることも多いです。
「ブリ御三家」と呼ばれるのは、ブリ、カンパチとこのヒラマサです。その中でもヒラマサは脂肪分が少なくさっぱりした魚です。
しかし、独特の風味と歯ごたえがあり、「青背の貴公子」とも言われます。
また、釣り人にも人気の魚で、針にかかると魚雷のような体で一気に数百メートルも突っ走る引きのよさから、「磯の弾丸」や「海のダンプカー」などの勇ましい名前で呼ばれたりもしています。
夏から秋にかけてが旬です。
関西地方では特に好まれ、「ヒラス」と言う名でブリやカンパチより高級魚として流通しています。
見た目はブリそっくり。ブリに比べ、やや細身で頭が小さく体側に黄色い帯が走っています。
魚食性で成魚はイワシ、サバ、アジやスルメイカなどを追って索餌回遊をします。
ヒラマサは、2~3kgぐらいのものが味も良いです。薄赤身の肉で脂があり、色の変質も少ないため、刺身が一番であり、寿司種としては最高級品です。
塩焼き、煮付けにもよく、大きいものは脂が多いので、照り焼きや粕漬け、味噌漬け、バター焼き、ホイル焼きなどの焼物に合いますし、カマも塩焼き、つけ焼きにも良いです。
アラはブリ同様に大根と一緒に生姜を加えて煮たり、アラ汁にします。生姜醤油や味噌味に漬け込んでから焼くと生臭さも消えて、オススメです。
平鰤の 金ぶちまなこ 朝涼し 松澤 白揚子
平鰤の 大よりせりが 始まれリ 薗部 雨汀
ひらまさの カマ煮る海の 荒れるる夜を 大野 雑草子