さかなの旬 真鯵(マアジ) マアジは古来から重用され、平安時代には神饌や行事食に用いられていたと言われています。江戸時代の『本朝食鑑』では、多くの魚の中でもアジに関してはその味の良さをベタほめしています。 しかし、この時代では鮮度の良いものは手に入らず、タタキのように刺身で食べるのは漁師の特権だったのでしょう。 真鯵には大きく分けて2種類あります... サカマ
さかなの旬 もずく 海藻類を色で分けると、褐藻・緑藻・紅藻類の三つに大別されます。 モズクはワカメ、コンブ、ヒジキ、ハバノリなどと同じ褐藻類の仲間です。 モズクは褐藻綱ナガマツモ目モズク科モズク属に分類されます。 関東・北陸以南の各地の沿岸に分布していますが、特に多いのは日本海沿岸です。 「モズク」は古くから全国各地で食用にされてきた海藻... サカマ
さかなの旬 平鰤(ヒラマサ) 姿形などに風格があるブリ仲間の高級魚です。ブリやカンパチなどと一緒に泳いでいることも多いです。 「ブリ御三家」と呼ばれるのは、ブリ、カンパチとこのヒラマサです。その中でもヒラマサは脂肪分が少なくさっぱりした魚です。 しかし、独特の風味と歯ごたえがあり、「青背の貴公子」とも言われます。 また、釣り人にも人気の魚で、針にか... サカマ
さかなの旬 間八(カンパチ) カンパチは、ブリやヒラマサと共にブリ御三家の一門で、御三家はどれも味が良く、歳時記にも名前を残している名門です。 この黄色い線が八の字に見えることから「間八(かんぱち)」と呼ばれます。 また、方言でカンパチとは暴れ者のこと、この魚の性格からこの方言によっての呼び名であると言う説もあります。 魚屋さんや、飲み屋さんでは... サカマ
さかなの旬 毛ガニ カニは冬のものと思っていましたが、夏のカニもありました。「毛ガニ」です。 毛ガニと言えば北海道があまりにも有名ですね。 毛ガニの旬は産地によって違ってきます。 春の毛ガニはオホーツク海、 夏の毛ガニは噴火(内浦)湾、 秋の毛ガニは釧路や根室、 冬の毛ガニは日高沖、十勝沿岸で漁獲されます。 岩手県が12~3月など、場所を... サカマ
さかなの旬 生コンブ(昆布) 海の中にまるで昆布の樹海とでもいえそうな、ウッソウとした昆布の林を見たことがあります。寒流の親潮海域で育った海藻は、北海道の豊かな海の中で、大きな藻場を形成して、多様な生態系を育て上げています。 テレビなどではコンブ漁の様子を紹介されることがありますが、小舟に乗った漁師さんがハコメガネと長い竿を使って、コンブを根元から... サカマ
さかなの旬 シャコ(蝦蛄) ずいぶん昔の話です。蝦蛄の美味しさにはまってしまいました。岡山県日生(ひなせ)にある知人の家で、ザルで塩茹でにしたシャコを腹いっぱいご馳走になりました。 塩茹でされた大量の蝦蛄は、湯気を立てながらが運ばれてきました。甲殻類独特の食欲をそそる美味しい匂いが鼻をくすぐります。 蝦蛄の殻の剥き方を教わり、指先を鋭い棘で傷つけ... サカマ
さかなの旬 生うに 海鮮丼などでいただくウニや、寿司屋で握ってもらうウニなどは旨さだけでなく、何とも贅沢な味わいがあるものですね。 日本で食用に水揚げされる生ウニの種類は、「バフンウニ」「ムラサキウニ」「エゾバフンウニ」「キタムラサキウニ」などが中心になっています。 ダントツ一位の漁獲量は北海道です。羅臼、松前、奥尻島、積丹半島、焼尻島な... サカマ
さかなの旬 マンボウ(満方) 夏の魚にマンボウがあります。何ともユーモラスな顔かたちの魚ですね。水族館でよく見かけますが、このマンボウは体重が900㎏、とても重い体をしています。体長は4mほどになり、重さも2200㎏にも成長するマンボウもあるようです。 詳しい生態は分からないようですが、マンボウは変態する魚です。直径1㎜という小さな卵から孵化したマ... サカマ
さかなの旬 新子(しんこ) 夏しか食べられないのが新子ですね。6~7月に旬を迎えます。江戸っ子は新子を食べないと夏が来ないとまで言います。 夏場の限られた時期しか市場に出回りません。走りの時期にはとてつもない高値で取引されます。江戸前のすし屋では欠かすことができない寿司ネタです。 新子はコハダの稚魚ですが、東京のすし屋にとっては数ある寿司ネタの中... サカマ