さてさてサンマのお話も4話目となりました。 調べれば調べるほど、色々とサンマについて綴りたいことってあるものですねぇ。 前回に引き続き、ミステリアスなサンマのライフスタイルについて、もう少し掘り下げてゆきたいと思います。 サンマのメスはお腹に卵を一万粒ほど抱えており、秋になると一度に放卵するのではなく数回に分けて数千粒...
サカマ
旬の魚、魚の調理方法から、漁港、産地のレポート、記事など、魚に関わる様々な情報を発信していきます。
サカマの記事一覧
先日、根室の棒受け漁の記事にて8月下旬よりサンマ漁が始まることを綴りました。 丁度いま、北海道沿岸の海ではサンマの水揚げが続いており、漁港や市場は獲れたてのサンマで一面が覆われていることでしょう。 新鮮なサンマの黒々した背中、白く光った銀色の腹が朝日に受けて輝いている光景が想像できます。 我々の生活の中で馴染みが深いサ...
寒くなると美味しくなるのが「カニ」ですね。 カニといえば真っ先に想像するものといえば「ズワイガニ」、「毛ガニ」、「タラバガニ」の高級ガニ三兄弟ですが、これらのカニに引けを取らない美味しさを持つカニが日本近海には沢山存在するのです。 その中のひとつとして「ワタリガニ」が挙げられます。 北海道から九州、沖縄にかけて広く分布...
サンマは漢字で書くと「秋刀魚」であるのが一般的ですね。 実はこの当て字、中国語でも通用します。 刀の様な細く銀色に光る秋の魚という謂れですが、他にも様々な由来があり、類語もあるのです。 そもそも「サンマ」という名前の由来は、細長い体型を「狭真魚:サマナ」が転訛したことによります。 「狭」は幅が狭いという意味、「真」は接...
灼熱の季節が終わり、涼しい秋風が心地よい夕方。 夏の艶やかなマーマレードの様な色合いの追憶が、秋風が吹くことに薄れてゆくセンチメンタルな瞬間に…すいません、私はそんなロマンティックな心の持ち主ではございません。 細い路地に入って換気扇から漂うサンマを焼いている匂いに、腹の虫がグググと鳴りっぱなしなのです。 何といっても...
何気なくテレビを見ていて、某ビール会社の秋限定商品のCMが流れると秋の訪れを感じてしまいます。 余り普段はビールを飲まないのですが、こんなときは思わず飲みたい衝動に駆られて、近所のコンビニへ走ってゆくのです。 そしてビールを買ったその足で向かうのは魚屋さん、美味しいビールに合う魚は何と言ってもさんまでしょう。 脂が焦げ...
一般的に「キモ」というと肝臓のことをいい、内臓では最も大きい部類になります。 肝臓の成分で最も多いものは脂肪で、タラやスケソウダラ、オヒョウなどには良質の脂肪が多量に含まれているので、肝油の原材料となります。 肝臓は栄養の貯蔵庫と呼ばれており、ビタミンA、B、C、D、タンパク質、カリウム、カルシウム、鉄分など様々な種類...
この8月、アメリカ・アラスカ州のペーターバーグという小さな港町にとんでもない魚が水揚げされました。 その魚とは大きさ2.4メートル、重さ181キロにも達したオヒョウだったのです。 漁師二人が乗った小さな漁船が操業していたところ、このオヒョウを針に掛けました。 針に掛かった感触で巨大な魚というのは分かったものの、水面に出...