そもそもタマカイってどんな魚?
タマカイとは、スズキ目ハタ科に分類される魚類でおもに沖縄のサンゴ礁などにいる世界最大級のハタの仲間です。
漢字では「魂が交わる」という意味で「魂交」と書かれ、沖縄では「アーラミーバイ」と呼ばれています。
体長は体長70~80センチ、8~10キロでもまだ幼魚で成魚になると2メートルを超え、重さは200キロにもなる巨大魚です。体長3メートル重さ400キロの超大物が水揚げされた記録もあります。
タマカイは食用や展示目的で乱獲が進み、天然物の個体数が減少したため2017年に絶滅危惧種に指定されました。
天然物のタマカイにはなかなかお目にかかれないので、沖縄では養殖が行われています。
ちなみにタマカイの養殖は台湾で盛んにおこなわれており、沖縄以外で見かけるタマカイはほとんど台湾から輸入されたものと言っても間違いではないでしょう。
この記事はタマカイの値段・旬の時期などについてご紹介します。
タマカイの値段相場はいくら?
タマカイの国内産は体長4~5キロくらいで、台湾からの輸入品は20キロを超える大きなものも多いです。
2021年10月には沖縄で1.8メートル116キロの巨大なタマカイが水揚げされて話題になりました。
タマカイは水揚げ量自体が少ないので、スーパーなどの店頭に並ぶことはほぼありません。
市場価格は幼魚で1尾5,000~10,000円くらい、国内産で1キロあたり4,000円くらい、台湾産で1キロあたり2,000円くらいです。台湾産の1匹20キロだと40,000円くらいが相場になります。
2019年にユーチューバーが沖縄で80キロ越えのタマカイを釣ったところ、10万円という売値がついて「安すぎる」と炎上したことがありました。1キロ4,000円だとすると80キロで32万円。個体の傷みや損傷がどれほどかわかりませんが、確かに相場と比較して3分の1の価格は安いのかもしれません。
ちなみに、タマカイは観賞用としても販売されており4~6センチの幼魚が7,000~8,000円ほどの価格で取引されています。
大きくなると知らずに飼うとのちのち大変な目に合いそうですね。
タマクエ・クエタマの値段相場
「タマクエ」「クエタマ」とは味がよい高級魚の「クエ」とハタ科最大の魚で成長の早い「タマカイ」を掛け合わせていいとこどりをした新魚種です。
愛媛県にあるイヨスイ株式会社が10年かけて開発・養殖に成功、「タマクエ」を商標登録し、2018年から「タマクエ」として市場に出始めました。
価格はネット通販で1キロあたり2,000~4,500円ほどの価格で売られており、またコストコでは「タマクエ」の鍋用セット3,990円(900グラム5~6人前)が2021年1月9日より販売されています。
タマカイの旬の時期はいつ?
タマカイの旬は一般的には春~秋といわれていますが、漁獲されるタイミングが不規則なため実際のところ旬は不明だといえます。
暖かい海にいる大型漁なので身の味わいに大きな変動はないため年中おいしく食べられ、値段の大きな変動もないようです。
タマカイはどのような調理方法で楽しむことができる?外食の値段は?
タマカイの身は透明感のある白身で、味はヒラメやタイといった魚に近く、また、タマカイは高たんぱく、低カロリーで体にもうれしい魚です。
クセのない味なので、いろいろな調理方法で楽しむことができ、汁物、鍋、焼き物、刺身揚げ物などにすることができます。
お店で注文すると、刺身で1,000~2,000円、アラ煮で1,500円~2,000円ほどの料金で味わうことができます。
また、近畿大学水産研究所ではランチで「近大クエタマコース」を料金8,500円で味わうことができ、コース内容はお造り・唐揚げ・鍋・雑炊などさまざまな形でクエタマ料理が提供されます。
鍋
タマカイの身は熱を入れても締まることなくフンワリとしているので、鍋物に大変向いていて、また皮の部分のゼラチン質もプルプルとして魅力的です。
鍋に骨ごといれるととてもいい出汁がとれ、最初から締めの雑炊までおいしく食べることができ、鍋の味も醤油、塩、味噌仕立てはもちろんトマト鍋のような洋風鍋など、さまざまな楽しみ方ができます。
唐揚げ
タマカイは揚げても身は締まらずしっとりジューシーでフンワリとなり、刺身のときよりも甘みが増します。
タマカイの値段についてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、サカマでは以下のトピックについてご紹介してきました。
- そもそもタマカイってどんな魚?
- タマカイの値段相場はいくら?
- タマカイの旬の時期はいつ?
- タマカイはどのような調理方法で楽しむことができる?外食の値段は?
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