魚に関することいろいろ

黒潮大蛇行とニッポン その1

2017年9月、近年まれにみる“黒潮大蛇行”が発生しました。
陸上で日常生活を送っている中で黒潮大蛇行といわれても、何だかピンとこないですよね。
黒潮が蛇行するとどんな事象が発生して、我々の生活にどんな影響があるのでしょうか。

さて、そもそも「黒潮」とは何ぞや。
黒潮は暖かい水温の水の流れ、つまり暖流のことですが起源は赤道北側を西向きに流れる“北赤道海流”という海流で、フィリピン諸島の東で北に向かって流れます。
これは「コリオリの力の緯度変化の影響」といわれていますが、コリオリの力とは回転座標上で移動した際に移動方向と垂直な方向に向かって移動速度に比例した大きさで受ける“慣性力(見かけ上の力)”のことと定義されているのですが、ワタクシにはさっぱり分かりません…っていうか、イメージが掴めないです。
そもそもコリオリ力を“こりおりか”と呼んでいたほどのうつけ者でございます。

まあ、“こりおりか”はさて置いて、黒潮は台湾から石垣島の間を抜けて東シナ海の陸棚斜面上、九州の南西(奄美大島と種子島、屋久島など大隅諸島の間の海域)で東向きに向きが変わり、日本の南岸を流れます。
日本の南岸を流れるときは四国・本州の海岸線に沿ったコースが一般的で、日本の近海を流れる代表的な海流と広く知られており、「日本暖流」とも呼ばれています。
そして黒潮は、南極還流やメキシコ湾流と並ぶ、世界的に大きな規模の海流なのです。
そのほか黒潮の特徴として“貧栄養”であるため、小魚などの餌となるプランクトンの生息数が少ない透明度の高い海域となっています。

例年ならば四国・本州沿岸付近に沿ってほぼまっすぐ流れている黒潮ですが、今年は室戸岬沖から大きく南下して遠州灘の遥か南方の沖合で北向きに反転、そして八丈島をはじめ伊豆諸島をかすめながら本州へ接近するという「大蛇行」の流れとなっているのです。
この“黒潮大蛇行”ですが、もの凄く珍しい現象なのかといえばそうとも言えず、直近の過去では2004年(平成16年)7月から翌年8月にかけて発生しており、概ね数年から10年周期で大蛇行が起きているのです。
そして黒潮が大蛇行している期間もばらつきがあり、1930年代では10年間も蛇行した状態が続いていたのでした。

画像出典元:http://flowerpark.naturum.ne.jp/e2992140.html

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