コミューター航空会社の最新機材で魚の流通が円滑に


「琉球エアコミューター」という航空会社は日本航空の系列会社で、那覇空港や石垣空港をベースに沖縄離島を結ぶ航路を運航しています。
離島の人々の大切な足のみならず、物の流通に欠かせない存在の航空会社です。
琉球エアコミューターはカナダのデ・ハビランド・カナダ社が製造するボンバルディアDHC-8・Q100という39人乗りと、50人乗りのDHC8・Q300双発ターボプロップ機により運航されています。
販売座席の年間平均利用率は74%と非常に高く、夏の観光シーズンでは座席の予約が難しいほどです。
今月中旬より琉球エアコミューターはDHC8・Q400CCという、胴体が延長された新しい航空機を就航予定しています。
新しく導入された航空機の機体後方は全て貨物スペースになっており、順調に増え続けている沖縄離島の特産品貨物の需要に応えています。
この新機材の就航により、離島の水産業の振興に繋がることが予測されています。
既存の航空機の貨物スペースは小さいため、貨物の積載制限で一度に多くの魚介類が運ぶことが難しく、特に夏は島に訪れる沢山の観光客の手荷物で貨物スペースを占めてしまう程でした。
沖縄の離島では久米島の養殖クルマエビやマグロ、北大東村の養殖アワビ、伊良部島のカツオ、与那国島のカジキなど様々な魚介類が水揚げまたは養殖されております。
そして鮮度が高いという付加価値を保ったまま、短時間で東京や大阪など大都市の市場に大量の魚介類を届けることが課題となっていました。
通常マグロやカジキなど大きな魚は2本しか運べませんでしたが、新機材は貨物スペースが2.5倍も拡大されたため8本も運べることが可能になりました。
40リットルの箱物が既存機の35箱に対して100箱近くも多く積めるようになったので、北大東村の養殖アワビを活きたまま箱梱包して送ることも可能です。
これにより離島から一度に多くの魚介類が中継基地の那覇空港に運ばれ、東京行きや大阪行きのJAL便に載せ替えることで、出荷当日のうちに消費者の元に送り届けることができるようになります。
消費者にとって沖縄の離島から希少な魚介類や農産品が新鮮なまま手に入れることができるメリットが生まれ、生産者にとっても商品に新鮮という付加価値が付いたことで、より高く売れることができるため、島の更なる漁業や農業の活性化に繋がります。
琉球エアコミューターの新機材は4月15日の那覇・久米島便で就航開始します。
きっと、沖縄島嶼の水産・農業の活性化を援護する大きな存在になることでしょう。
画像出典元:http://obalogfsx.cocolog-nifty.com/blog/

新鮮な鮮魚が手軽に買える、サカマアプリ

blank

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事