こんにちは。3月に入り、日に日に春らしくなってきていますね。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
今日のタイトルは一見しただけでは(???)という気持ちになると思います。
私もさっきまではそうでした。
しかし調べてゆくうち、飛行機の整備と魚の流通において関連があることがわかりました。
さて、法律で定まっている飛行時間以内に航空機は定期整備を受けなければなりません。
飛行時間によってエンジン整備と機体整備を行いますが、基本的には全ての部品を取り外して検査・対応をする「オーバーホール」方式の整備になります。
それと同時に航空テクノロジー技術の発展で航空機そのものの信頼性が増し、それに見合った効率的な整備方法も生まれました。
エンジンや機体を分解せず、定期的に点検と試験を行って品質を確認して、発生した不具合を解析して随時的確な処置をする方法があります。
これを「オン・コンディション」方式といいます。
オン・コンディション方式整備の最大の利点は、航空会社が持っている航空機の部品全てに適用できることで、ある部品の品質水準が基準値を割る場合が見込まれそうなときは、全ての対策処理が行えることができます。
オン・コンディション方式は常に品質水準を確かめる必要があるので、ボアスコープやMRI(磁気共鳴映像法)による非破壊検査を実施します。
エンジン構造部品や機体のスキン、負荷が掛かる場所など非破壊検査を行い、クラック(ひび)などの発見に努めます。
この非破壊検査技術を魚に適用する話ですが、どんなことが考えられるでしょうか。
例えばアニキサスや肝吸虫、肺吸虫など魚には様々な寄生虫が魚に付くリスクがありますが、これらの検査をして、出荷する魚の高い品質を常に維持する必要があります。
現在魚の寄生虫検査は「キャンドリング」という方法で実施されています。
フィレや三枚卸しに加工した魚を長波の紫外線を透過して検査をしますが、サンプル片をいくつか作る必要があり、丸ごとの魚や干し魚などには応用できません。
航空機非破壊検査の手法を応用すると、もっと簡単にどんな魚でも検査ができるのです。
検査台に海水と同じ濃度の塩水を張って電極を通し、この中に魚を入れます。
寄生虫は電気抵抗が強い鞘の中に入っている様に見えるので、寄生虫が持っている魚の場合は不規則な磁場を発見することができます。
アメリカのアラスカ大学などでこの手法が1998年頃に研究されていますが、今のところこの手法で寄生虫検査を行っているところはないようです。
コストが掛かることと、放射線を使用するにあたり食品の衛生基準との問題があるみたいですね。
果たして将来、夢の寄生虫検査方法として実用化するのか、夢で終わってしまうのか、まだまだ研究は続きそうです。
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